みやび通信

好きなゲームについて色々書いていきます。たま~に攻略記事あり。

ドラゴンボールZ カカロット 追加シナリオ:波乱の天下一武道会(PS4)

ドラゴンボールZ カカロット 追加シナリオ:波乱の天下一武道会
バンダイナムコエンターテインメント
8月17日
Nintendo SwitchPlayStation 5、PlayStation 4Xbox OneXbox Series X/S

 

本作は2020年に発売されたゲーム『ドラゴンボールZ カカロット』の追加シナリオの第5弾。

 

原作ではジャンプコミックス14巻辺りから第23回天下一武道会の終わりまで。その後、サイヤ人編から『ドラゴンボールZ カカロット』が始まるので、ちょうど本編の前日談としての役割を果たしています。本編中やクリア後にサブクエストとしてオリジナルのストーリーが6つ用意されているのも嬉しい。

 

マップは主に本編クリア後に解放され、「孫悟空の家」を含む5か所のエリアを探索出来ます。

 

ドラゴンボールZ カカロット』というゲームが、原作とアニメに忠実な傑作であることは本編のレビューで書きましたが、それは追加シナリオも同様で、今回も「波乱の天下一武道会」と銘打ってはいるものの、その前のピッコロ大魔王戦のクライマックスシーンから始まるという手の込みよう。
このシーンのためだけに子供時代の悟空を操作してピッコロ大魔王と戦えるのは嬉しい。

 

予選におけるチャパ王のくだりや、本試合のいくつかの戦闘こそ省かれているものの、天津飯の四身の拳や気功法、マジュニアの超巨身術などの技が戦闘で再現されているほか、数多くの名シーンが丁寧に再現されています。

 

武道会の初戦は天津飯VS桃白白(タオパイパイ)ですが、この試合限定で天津飯を操作し、過去のストーリーを追体験することで鶴仙流因縁の対決を盛り上げてくれます。

操作するキャラクターの能力は本編から受け継がれず、引継ぎはコミュニティボードのみ。ただ、ソウルエンブレムは本シナリオオリジナルのものが多く用意されているので集めるのが楽しい。

 

原作のその後を描くサブクエストでは、武道会の優勝パーティーやチチとの新居探しに加え、本編でもおなじみのドラゴンボール集めを体験できます。内容自体は簡単なお使い程度のものですが、本編へのツナギとしては十分な役割を果たしています。野良の戦闘もチャレンジ系のサブクエスト扱いで、普通に移動する分にはほぼエンカウントしない優しい仕様。

 

料理に関してはかなり変更されていて、素材を食事券と交換してから、その食事券を飲食店で使用するというシステム。なかなかわかり辛いこともあり、わざわざこのシステムを説明するためだけのサブクエストが用意されています。

 

DBZのゲームなのに、アニメ『ドラゴンボールZ』以前のエピソードを引っ張ってきたのは意外でしたが、ファンにとっては嬉しい誤算であり、相変わらずの丁寧な作りに脱帽。ドラゴンボールZの世界を深く掘り下げるという意味では最高の追加エピソードでした。

 


©バードスタジオ/集英社東映アニメーション
©Bandai Namco Entertainment Inc.