ザ・コーマ:リカット
Devespresso Games
2020年8月6日
Nintendo Switch、 PlayStation 4、 Android、 Xbox One、 Microsoft Windows、 Linux、 macOS、 Mac OS、 PlayStation Vita
『ザ・コーマ:リカット』は韓国のDevespresso Gamesによるインディゲーム。
2017年に初配信された『The Coma』は『The Coma: Cutting Class』などサブタイトルを変え幾度かリマスターされていますが、今回遊んだのは2020年8月6日に発売されたパッケージ版『ザ・コーマ:ダブルカット』内のSwitch新版(※1)
クリア後の感想です。
※ネタバレなし
※1.Switchにも5月発売の旧版と8月発売の新版があり、プロダクトが異なる。
韓国の高校が舞台のホラーゲーム
主人公の高校生ヨンホがある日学校で居眠りから覚めると辺りの様子が一変。
突然襲い掛かってくる凶暴化した教師から逃げながら学校脱出を目指します。
学校が舞台の横スクロールホラーゲームという事で、日本の『トワイライトシンドローム』や台湾の『返校』との違いを楽しむのも一興。
韓国のスクールカーストや学歴社会に晒される生徒たちの不安感などが描かれていて、謎の多いストーリーをより一層際立たせています。
迷路の中の鬼ごっこ
凶暴化した教師から逃げる際に取れる行動は「走る」「隠れる」「かわす」の3つ。
・「走る」はスタミナを消費し、回復に時間がかかるので場所によっては逃げきれない場合も。
・「隠れる」はロッカーやトイレの個室に身を潜めて敵が去るのを待ちます。敵に見える場所で隠れると見つかってしまうので注意が必要。
・「かわす」は敵の攻撃に合わせてボタンを押すことで素早く回避できますが失敗するとすれ違いざまに連続でダメージを受けることがあるのでリスクが大きい。
これらの行動を使い分けて逃げ切りますが、ロッカーの中に荷物が入っていて入れないこともあるので下見も大事。
敵の移動速度はプレイヤーよりも少し遅いのでスタミナが切れる前に避難しましょう。
他にも落下してくるゾンビ?や毒を持った植物などが存在し、「怪我」や「毒」状態を解除できる解毒剤や包帯で治療しなければ体力が減ります。
道具にはスタミナや体力を回復させるものもあり、そのうちのいくつかは自動販売機で購入できます。
校舎内には鍵の掛かった部屋や障害物で塞がれて通れない道などがあり、後半に霊障のようなものが強まってくると異空間の入り口(ワープゾーン)が開いたりなどマップが変化するので、敵から逃げながら迷路のような空間を逃げなければなりません。
学校には同級生や謎の人物などがいて、彼らの頼みを聞くことで道がひらけることも。
まとめ
ストーリーは次回作に持ち越されるとのことで多くの謎を残したまま終わりますが、物語の背景を丁寧に描いているのでホラーとしては十分。
ゲームは横スクロールのデッドバイデイライトといった感じで、難易度の上がり方が緩やかで詰まることなく完走できるバランスが素晴らしい。謎解きも割と簡単な部類だと思います。
韓国のホラーゲームをあまり遊ぶ機会がなかったのでビジュアル含め不安でしたが、日本とも台湾とも違う独自の文化が反映されていて興味深く楽しめました。
The Coma: Recut © 2020 Developed by Devespresso Games Inc. Published by Chorus Worldwide Games.