マーベルアイアンマン VR
Camouflaj
2020年7月3日
PlayStation 4
ストーリークリア後の感想です。
※ネタバレなし
注意点
このゲームを遊ぶためにはモーションコントローラー2本が必須。通常のコントローラーであるDUALSHOCK 4では遊べません。モーションコントローラー2本を持って、しかも障害物がない空間に立った状態でプレイします。
更にゲーム内で空を飛びながら全方位から攻めてくる敵に対応するため両手を伸ばせる広いスペースが必要。空中にいることが多い為、アクションシーンでは向いている方向にズレが生じます。狭い部屋でやるのは危険。
楽しく遊ぶための敷居は高めです。
ストーリー
『アイアンマンVR』で語られるストーリーは原作の設定を踏まえたうえでのオリジナルとなっているため、映画版の一作目を観て主人公であるトニー・スタークの過去やアイアンマン誕生の秘密を知っておいた方が良いでしょう。
トニー・スタークが武器商人だったことやアイアンマンが生まれた洞窟などが今作のストーリーにおいて重要なキーワードとなります。
ゲーム性
両手の平からエネルギーを放出することによって空を飛んだり敵に攻撃することが出来ます。原作でもアイアンマンは基本手によって飛行時の操作を調節しているのでモーションコントローラー2本による成りきり感は高い。
移動時は両手でブースト出来、片手で攻撃しながらもう片方の手で移動したりと忙しくも楽しい体験が出来ます。
そうした直感的な操作に対して、自分の向きを変えるのが〇✖ボタンというのが若干不満ではありますが、これは他のゲームでも多く採用されている酔い止め対策なので仕方ありません。
没入感と難易度
今作の没入感を高める演出は「トニー・スタークに成りきる」事を前提としているので、ファンならば感涙モノの仕掛けが満載で、実際アイアンマンのスーツを着て空中を移動したり敵を攻撃する際のモーションコントローラーの振動などから得られる没入感は相当。チュートリアルにおける独特の操作感やボタン配置もそれほど気にならないどころか、原作の序盤でスーツを上手く扱えず四苦八苦するトニー・スタークに自分を重ねることが出来れば最高の体験が待っているだけ!
自宅の移動がポイントによるものだったり空中の視点移動にも気が配られ、酔い止め対策はかなり細かくされていますが、やはりほかのゲームと違い縦の移動がある事と両手操作によって様々なポイントを行き来するステージを繰り返しプレイするのは厳しいものがあり、ある程度の覚悟は必要。
ボス戦は相手の弱点含めた攻略法を自分で推理しながらやるので、同じ敵と何度も戦うのは若干面倒に感じることもありましたが、それ以上に素晴らしく興奮する体験もあるので、個々のプレイスキルによって大分印象は変わってくるでしょう。
まとめ
ストーリーのボリュームとマップの数などは満足のいくもので、アイアンマンに成りきれるという唯一無二のVR体験は最高。
アイアンマンを知らない人からすれば「なんで手で飛ばなきゃならんのだ」という根本的な問題にぶち当たるだろうし、アイアンマンを知っていても実際になってみると頭の片隅に「?」がちらついたりもするので、とにかく成りきることが大切。
キャラゲーとしての完成度は十分高く、欠点はロードの長さくらい。
ファンならばまず買って損はないでしょう。
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