The Gardens Between
The Voxel Agents
2018年9月20日
PlayStation 4、 Nintendo Switch、 Xbox One、 Microsoft Windows、 iOS、 Linux、 macOS、 Classic Mac OS
『The Gardens Between』はオーストラリアのThe Voxel Agents開発による作品。今作を手掛けるまでは主にスマホアプリを多く作っていたようです。
以下、クリア後の感想です。
※ネタバレなし
ストーリー
夜の住宅地。2人のティーンエイジャーが木の上の秘密基地で話していると不思議な現象と共に謎の孤島に漂着します。
島の中は彼ら二人の共通の思い出のアイテムによって様々な仕掛けが施されており、それらのパズルを解いて頂上へ光を届けると、その思い出が蘇って星座のように夜空に輝きます。
これらの演出全てが一切のテキストなしで物語が進行していくのですが、ここから想像できるのは彼らが共に過ごした年代(おそらく80年代後期から90年代初め)や関係性(幼馴染)、彼らが空を見上げておなじ思い出を共有しているのだということ。
これらの、まるで冒険譚のように蘇る思い出と、二人の力を導いてパズルを解くプレイヤーとのリンクが自然に感じられるのが本作の素晴らしい特徴。
そうして最後にどうして二人が今夜たくさんの思い出を振り返っていたかの理由が明かされます。
パズル
2人を直接操作するのではなく、島の時間を進めたり巻き戻したりすることで仕掛けを解いていき、ランタンに収めた光を島の頂上の祭壇に収めることでクリア。
使うボタンは右(時間を進める)、左(時間を戻す)、A(インタラクト)の三つだけ。
仕掛けはどれもアイテムや自然現象の特徴を生かしたものばかりで楽しく、難易度も低めになっています。
このパズルパートからも二人の役割や関係性が見えてきて、しっかりとストーリーを補完しているのが良いです。全てに無駄がない感じ。
まとめ
テキストなしで語られるストーリーは、パズルパートやアンビエントなBGMと完璧な融合を果たし統一感のある美しさを感じさせます。
ただ、個人的にはちょっと物足りなさも感じました。
思い出の内容が平凡で、ちょっとした喧嘩のようなものもないし、楽しく遊んだ思い出を数回くり返してのエンディングはそこまで刺さりませんでした。
刺さればよいというものでもないのですが、ステージを進めていく際の期待感があまり持てないのとボリューム不足が相まって単調に感じられることも。
視点が固定されていることと、誰でも解ける絶妙な難易度からして非常にVRに適したゲームだと感じました。
あとひとつ。
このゲームを買おうと思いswitchの購入ページからニンテンドーダイレクトの紹介動画を見たのですが、「この二人は○○になってしまうんですねー」といきなりエンディングのネタバレをしています。ネタバレありでも十分面白い作品ではあるのですが、結末はやはり知らないでプレイした方が数倍は楽しめるのでこれから遊ぶ人は注意を!
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