みやび通信

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インディヴィジブル 闇を祓う魂たち(Switch)

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インディヴィジブル 闇を祓う魂たち
LabZeroGames
2020年7月16日
Nintendo Switch,Microsoft Windows,Linux,macOS,Classic Mac OS,Xbox One,PlayStation4

 

インディヴィジブル 闇を祓う魂たち』は北米のデベロッパー「LabZeroGames」によるアクションロールプレイングゲーム

以下、クリア後の感想です。

※ネタバレなし

 

ストーリー

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物語の冒頭、主人公アジュナの暮らすアシュワット村がラバナバー軍によって焼き払われてしまいアジュナの父親も犠牲に。父の復讐のため旅に出るアジュナは旅の途中で多くの人々と交流し、同じ目的を持つ仲間と協力しながら父の仇であるラバナバーのもとへ向かいます。

旅の途中でアジュナの持つ不思議な能力、そして彼女の出生の秘密が明らかにされ、仲間とともに苦難を乗り越えながら成長していくアジュナの姿が描かれます。

ストーリー全体が非常にわかりやすくまとまっており、壮大でありながら誰にでも楽しめるような親しみやすさを持っています。

 

演出の問題点

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アジュナの成長を描くためか、序盤のアジュナは未熟というよりは、ただ単にテンションが高く他人に対して無礼で自分勝手にしか見えなくてあまり好感が持てませんでした。

有名な日本のロボットアニメの主人公にもそういう傾向が多々見られますが、悲壮感を出さないためとはいえ本作のアジュナのテンションと発言は中々に違和感が強い。

 

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本作のローカライズスパイクチュンソフトが担当しており、豪華声優陣による吹き替えが素晴らしいのですが、ボスのラバナバーを演じる若本規夫氏の演技が過剰すぎて聞くに堪えません。若本規夫氏といえばテレビ番組『人志松本のすべらない話』のナレーションが有名ですが、あのナレーションをさらに過剰にしたようなラバナバーの演技は若干ふざけているかのようにも聞こえ、とにかく違和感が凄い。

 

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とはいえ、仲間として登場するキャラクター達はどれも個性的で頼もしくストーリーを彩ってくれるし、合間に挿入されるアニメーションとテンポの良い展開は楽しく、最終的にはアジュナの成長する姿が見られたので良し。

 

探索

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マップは街やダンジョン含め、横スクロール型のメトロイドヴァニアスタイルとなっており、ストーリーの進行により習得していく様々なアクションを駆使しながらの探索となります。難易度はそれほど高くなく、見やすいマップもあるので迷いません。

終盤ともなると突然難易度が跳ね上がったように感じる場面もありましたが、どちらかというと反射神経よりも発想力が求められるため、習得したアクションをそれぞれ試していくことで道が開けるのでアクションが苦手な方でも十分攻略可能。

 

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街では人々との会話や宝探しを楽しめます。買い物こそできませんが、丁寧に描き込まれたビジュアルは圧巻で、走り回っているだけでも楽しい。

 

戦闘

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戦闘はシンボルエンカウント式で、4人のメンバーを操作して挑みます。時間経過によるそれぞれのキャラの行動回数を溜めてコンボを稼ぎます。スティックの方向入力により出せる技が変化し、個別の必殺技と併せて戦略を組み立てていきます。

敵のガードを崩すアジュナの連続攻撃に加え、空中攻撃や回復などが使えるキャラをパーティーに加えると有利に進めやすい。

最終的に使用できるキャラは10名ほどにもなりますが、一度倒した雑魚敵が復活しないため、ある程度固定されたメンバーしか育成できないのがもどかしい。

後半加わる仲間にも魅力的なキャラが多いので残念。

 

感想

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多くの個性的なキャラクターとの交流によって進められるストーリーは自然で、説明過多になりそうな入り組んだ設定もすんなり頭に入ってきてわかりやすい。

マップの仕掛けは簡単すぎる傾向もあり爽快感には欠けますが、その分ストレスなく遊べるし演出でカバーしている面も見受けられ好印象。

戦闘は非常にテンポが良く楽しめるものの、メンバーを固定した途端に単調さを招き、ボス戦も印象が薄い。

ゲーム自体は細かい部分まで丁寧に作られていて、アクションとRPGが自然に融合した良作ではありますが、インディー含め数多く作られているストーリーを強調した他のメトロイドヴァニア群と比べると突出したものは少ない。

十分楽しめるゲームではありますが、もう一つ大きな個性があれば傑作に成り得たのではないかと思います。

 

 

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