Say No! More
Studio Fizbin
2021年4月9日
Microsoft Windows,Nintendo Switch,macOS,Mac OS
『Say No! More』はドイツのStudio Fizbin開発によるインディーゲーム。
ストーリー序盤の紹介とクリア後の感想です。
NO!という言葉を武器に
主人公は男女選べて髪型などのカスタマイズが可能。
ゲームをスタートするとなんやかんやで新入社員として会社へ出勤します。
入社初日だというのに上司からは冗談なのか本気なのかわからないジョークを浴びせられ、同僚からは同調圧力をかけられるわで、引きつった笑顔の状態で表情が固定されそう!
暗い気持ちのまま自分のデスクに着くと、頭上からカセットテープが落ちてきました。
何のテープだろう?ちょっと再生してみよう…
誰だよ...
という疑問を挟む余地も与えてくれないまま彼は一方的に捲し立ててきます。
「NO!」さえ言うことが出来れば君は変われるよ!
今のままじゃ駄目よ!
と、そんな言い方ではなかったかもしれませんが、だいたいそんな感じです。
チュートリアル的な事も図で教えてくれるのは有難いですよね。
しかしこの人はカセットテープを何だと思っているのでしょうか。
さあ、みんなも一緒に!
NO!!!
僕たちの戦いがはじまる…
おわり
様々なアクションがある
見て下さい。
左上の顔が「NO!」と叫ぶと日本語の「いやです」に変換されて攻撃していますね。
もちろんボイスもちゃんと日本語になってます。
何ヶ国語か…とにかく多くの種類の言語が収録されていて、それらを選択できる。
基本的に主人公の前に立ち塞がる相手を「NO!」の一声で蹴散らしていくのがこのゲームです。
「NO!」には4つの属性があり、思わせぶりな仕草も4つ。
それらを使い分けて角ばった敵に喰らわせます。
彼らはいつまでも攻撃を待っていてくれます。逆にこちらが待っていると楽しいおしゃべりを始めるので耳をよく澄まして聞いてあげましょう。
感想
ゲームオーバーの概念がなく、適当なボタン連打だけでクリアまでの約2時間を飽きさせることなく完走させるテンポの良さ。コメディのシナリオとしても、ゲームのインタラクションを上手く取り入れており、プレイヤーは自分のボタン操作によって発生したアクションによって思わず笑ってしまう。ストーリーとアクションの相互作用が「笑いの装置」として機能することでゲームタイトルが掲げる僅かなメッセージ性すら崩壊し、最終的には全てが無意味に思えるさわやかさが心地よい。
ゲームのアイデアとしては新しい発想も意外性もないが、既存のものだけでここまで組み立てるセンスは流石で、ここまでバカな企画を通して完成させる労力を想像するだけで尊敬の念を抱かずにはいられない。
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