合戦!!にんじゃ村
カイロソフト
2019年2月28日
Nintendo Switch、 Android、 iOS
『合戦!!にんじゃ村』は2011年に初配信されたスマホアプリのCS移植版。
本作を開発したカイロソフトは1996年にPCゲーム『The 古本屋』でデビューし、2001年以降は携帯電話のアプリのみでゲームを配信していましたが、2018年からはコンシューマへの移植により幅広い層に知られるようになりました。
「ドット絵」「クォータービュー視点」のシミュレーションゲームという特徴が全ての作品に貫かれており、一見するとどれも同じようなゲームに見えますが、真面目なのかふざけているのかわからないようなタイトルが数多く並ぶカタログを眺めていると、子供の頃の玩具屋で感じたワクワク感が止まらなくなります。
そういったわけで、カイロソフトの存在は前々から気にはなっていたものの、商品一覧を眺めているだけで満足してしまい中々手に取れずにいましたが、今作でついに初プレイ!
内容
村の土地を耕し、出来た作物を加工して売りお金を稼ぎます。
住人(忍者)の家を建て、木を植えたりして環境を整え「にんじゃ村」を発展させていきましょう。
ある程度進めて行くと幕府の命により全国統一の戦に駆り出されるようになります。
貯めたお金で兵を雇い、村の忍者たちを成長させることで軍を強化していきます。
幕府軍は「足軽」「弓隊」「鉄砲」「騎馬」から成り、部隊とのバランスを考慮しながら強化していくのですが、「鉄砲」をメインに育てていくと終盤まで勝ちやすくなっていると感じました。忍者部隊にはそれぞれ「武器」「防具」「アイテム」を装備させることが出来、村を発展させることで開発や販売が可能となります。
お城を攻略していくと新しい土地や住人が増え、村で作れるものも増えていくので、限られた土地を上手く利用して沢山お金を稼いで軍事力を強化!
16年という期限で一つの区切りがついてポイントが示されます。モバイル版ではスコアを他のプレイヤーと競うことが出来るようですが、Switch版ではただ表示されるだけ。この時点で全国統一を成し得ていなくても引き続きプレイすることが出来ます。私はのんびりと自分のペースで楽しんでいたのでスコアはあまり気になりませんでした。
感想
20時間くらいプレイしました。しかもぶっ続けで(死ぬかと思った)。
全国統一自体はその半分くらいの時間で達成できるのですが、問題はクリア後の強敵。
「クマックス野球団」というのが本当に強くて。しかもこのチーム、今まで鉄板として強化してきた「鉄砲」を全部バットで打ち返すので一から編成を組みなおし、忍者のレベルも全員カンストさせる必要に迫られ、とんでもない額の資金を注ぎ込むことに。それまでのプレイを全てなかったことにしなければならないほどのシビアなゲーム性に痺れました。
全国統一までのカジュアルなゲーム性の中にも十分に中毒性があり危険度大!
村はどんどん広くなり、住民や訪問する客も増え、鉱山や伐採作業などの管理を行い、それら全ての動きを眺めつつ作戦を練っていると、あっという間に恐ろしいほどの時間が経過しています。
ほとんどの時間が「ただ眺めているだけ」なので全く疲れないし、狙った結果が出るまでの過程を眺めるのが本当に楽しくて夢中になってしまいました。
ロード時間は無に等しく、多くのキャラクター達が全員規則通りに行動しているのにカクつくことなくヌルヌル動く。
人を食ったような独特のセンスと絶妙なゲームバランスは堀井雄二氏やさくまあきら氏の作品と通じるものを感じさせ、今作だけで完全にカイロソフトの虜になってしまいました。
とにかく中毒性が高いので、これからは死なない程度に注意しながら他作品も遊んでいこうと思います。
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