2019年10月24日に公開されたドラゴンクエスト10の大型アップデート『いばらの巫女と滅びの神 オンライン』の感想です。
魔界を舞台とした新ストーリーと、新しいパーティー向けコンテンツである「万魔の塔」を除けばこれと言って目新しいものもなく、現状維持といったところかと思いますが、それにしては新パッケージとしてのボリュームとしては大分物足りなく、これまでの大型バージョンアップの中では最も薄い印象を受けます。
アストルティア防衛軍やコインボス「ドラゴン」の追加があるものの、エンドコンテンツに関しては「新常闇の聖戦」という、既存のボスのレベルアップバージョンという、ライト勢には手が出せないものに留まっており、新装備やアクセサリの必要性を感じられるものではありませんでした。新職業「デスマスター」の使い道も今のところ見出せていない状態。
個人的に約10時間程遊んで、課金も最初の一ヵ月で止めてしまいました。
万魔の塔はバージョン2のピラミッドのような、古参と新規が助け合うようなコンテンツを目指したのでしょうが、難易度的に段階と報酬が極端で成功しているとは言い難く、早々に効率化しキッズタイム用コンテンツと化してしまいました。
ストーリーも魔界である必然性が全く感じられない、いつものようなキャラゲーといった印象。
このゲームって、様々な種族や大陸を舞台にしているにもかかわらず、結局キャラクター頼りの作りで世界観に説得力が全くないんですよね。別に今さら求めるものも何もないんですけど、ここまで無意味だと逆に清々しさすら感じさせます。
運営の本気を感じさせる5.1情報
バージョン5.0だけを見ると先ほど言ったように現状維持という印象を受けますが、先日公開されたバージョン5.1(2020年1月29日)の情報を見る限り、今回追加された「みなしクリア」(新たに作ったキャラのみバージョン1～4のストーリーをスキップ出来る)等の新要素が新たな舵取りの布石だとわかります。
経験値アップのアイテムやコインボスの報酬を増やすアイテムなどを課金で買うことが出来るようになるようで、ついに一線を越えたといっていいでしょう。
前プロデューサーの意向である新規に優しいDQXはスマホツールの悪質さをappleに指摘され頓挫、それを踏まえての5.1の新課金要素は現プロデューサーとディレクターの暴走のように思えてしまいます。
とにかく今回のバージョン5.0に関して書けることは、ほぼほぼないレベルで奥行きがなく、開発者のアイデアがまるで感じられない、終わりに向かっての助走のような空気を新パッケージ発売序盤から醸し出してしまっているのは残念です。
明日の5.1に追加される多くの新要素がプレイヤー間にどんな影響をもたらすのか？
楽しみに待ちたいと思います。
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