2020年6月3日に公開されたドラゴンクエスト10の大型アップデート『王の戴冠』の感想です。
公開時に課金して、とりあえずストーリーだけ。
上のスケジュールを見てもわかる通り再演がほとんどで、気になるものだけキッズタイムで遊びました。
宝珠システム
バージョン5.2公開時に宝珠システムの大幅な変更があり、全ての職業別にポイントを振り分ける作業に追われました。
かなり面倒でしたが、これは良い変更。バージョン3から続いた宝珠の呪縛から解き放たれて今後は大分楽になるでしょう。
ストーリー
バージョン5のストーリーはバージョン3や4のように個別の種族やキャラクターを掘り下げるものというより、魔界の中の魔王と謎のヒロインを軸とした分かりやすいレールが敷かれているので話と話の間隔が大きく空いても置いてけぼりにならないところが良い。
今回の話では主人公であるプレイヤーの魔界での立ち位置が明確になる重要な出来事があり、いよいよ本格的に物語が大きく動き出しそうな予感。
大富豪とドルボレース
アップデート初日に追加された「大富豪」ですが、個人的には子供の頃少しやったことがある程度でルールはうろ覚えだったのでスルー。
実装時の評判も、マッチングの遅さとローカルルールのわかり難さでそれほど良くはありませんでした。
6月5日に発売されたニンテンドースイッチの『世界のアソビ大全51』内にも大富豪は含まれており、すでに体験版が配布されていたことから比較されたのも痛い。
夏休み時期に開催されたドルボレース。今回の舞台はプクランド。
個人的に最も楽しみにしているコンテンツでしたが、ちょうどPS4のフリープレイで『フォールガイズ アルティメット ノックアウト』が配布された時期と重なり、キッズタイムで一度だけ遊んでやめました。
ドルボレースの良さは、ドラクエ10内でカスタマイズしたキャラとドルボードを使い、見慣れたアストルティアのマップで皆が同じ条件下での大人数レースが魅力でした。
ただ、回数を重ねてもこれといった工夫が見られず、運要素もない為、開拓されたコースを正しく進んで1秒とか2秒のタイムを自己満足のためだけに縮める作業になるので飽きが早い。報酬に魅力がないのも廃れた原因だと思いますが、それでも個人的にはとても楽しくプレイしていたし、MMOの環境下でしか味わえない体験だと思っていました。
一方『フォールガイズ』は60人で様々な種目をクリアしていく見た目もポップなバトロワ系ゲームで、当初はコアゲーマーから運要素が批判されていたにも関わらず配信から１ヵ月程度で2000万本の大ヒット(有料のPC版のみでも700万本)。
PUBGに代表されるシューター系のバトロワからこうしたカジュアル系の短時間でサクッと遊べるゲームが人気を得たことでオンラインゲームのジャンル細分化は今後しばらく続くと思われます。
で、わざわざドルボレースやらないでしょ。
思い返せば「バトルトリニティ」実装時もフォートナイトやってたし。
ドラクエ10のコンテンツってそれぞれが独立した状態で、繋がってないんですよね。良く言えば興味があるものだけやればいいという親切設計。でも一つ一つのゲームの詰めが甘く、報酬だけ取って放置パターンになりがち。
ドラクエ10が悪いというより、MMOの「一つのゲーム内で様々なコンテンツを楽しめる」という特徴が、様々なジャンルに特化したオンラインゲームの隆盛と敷居の低さによって「わざわざMMOでやる意味」が感じられなくなってしまいました。
新コインボス
新コインボス「魔犬レオパルド」は『ドラクエⅧ』に登場したボスモンスター。「悪霊の仮面」を伝承できる「魔犬の仮面」が報酬。
最近よくある複数合成効果によって「悪霊の仮面」をまた作り直さなければならないのかと思うと頭が痛くなります。
破界篇
「破界篇」はバージョン1の「神話篇」、バージョン3の「夢現篇」と同じく長編のストーリーと8人のPT同盟からなる大型コンテンツ。
バージョン5.2では前半の第1話～第3話が配信され、後半は次バージョンに持ち越し。
第1話から『ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々』のラスボス「シドー」の存在を示唆するセリフなどが出てきてワクワクしました。シドー自体は「アスフェルド学園」内でも出てきたようなのですが、ほとんどのプレイヤーは未見なので問題ありません。
まとめ
エンドコンテンツや日課をしないのでプレイ時間は7～8時間程度(課金はした)
今年の8月2日に8周年を迎えたドラクエ10ですが、ここへ来て長年放置してきた宝珠システムを一新したのは驚きでした。
インフルエンサー的な存在もなく、炎上もせず、完全に無風状態のドラクエ10ですが、良く言えば平和。発売初日から日課を延々とこなしているプレイヤーも少なくないと聞きます。時代に流されず粛々と微調整していく姿勢は、どこへ向かっているのかは全くわかりませんが確実に一部のプレイヤーの需要を満たしているのでしょう。
バージョン5.3では久々の同盟PTや進化するチャットシステムなどに期待しつつ楽しんでいければと思っています。
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