みやび通信

好きなゲームについて色々書いていきます。たま~に攻略記事あり。

アニメ『ハイスコアガール』の感想

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ハイスコアガール

2018年放映 全12話

 

アニメ版ハイスコアガールを全話見終わった後の感想です。

ちなみに私はネットフリックスで見ました。

 

このアニメ、最初(第一話)は全然面白いと思えなくて(ごめんなさい)ずっと放っておいたのですが、舞台がうちのすぐ近所だと知ってもう一度見たらすごくおもしろかったんですね(今年は何故か川崎が舞台のアニメが多い)。

最初はなんか『団地ともお』のゲーム版みたいな感じだと思って見てしまって、そう考えるとギャグもスベッてるように思えたし時代背景もちゃんとしてない感じがして「懐古厨向け」のように感じられて拒否感が…(誤解でした!)

 

ざっと説明すると、1990年代の川崎市溝口(みぞのくち)を舞台にしたラブコメで、最初は小学生だった登場人物が高校生までになるまでのお話なんですけど、主人公の矢口春雄(ハルオ君)は生粋のゲーマーで、ドラマ内の時代の変化がそのまま90年代のゲーム史にもなってるっていう。

このゲーム史の描き方が本当に良くて、今例えばゲームに興味を持って雑誌や書籍で勉強したとしてもこのアニメに出てくるような当時の子供たちの置かれたゲーム環境や、街のゲームセンターの雰囲気なんかはわかり辛いと思うんですよね。

今のゲームセンターと当時のでは全然ちがうわけで。

60~70年代の学生運動の時代の映画館とか80年代のライブハウスシーンとかって、作品そのものよりも「場」の醸し出していた空気とかが非常に重要だったわけで、それと同じようなことが90年代のゲームセンターでもあったわけです。

ウメハラはゲームセンターで腕を磨いた」みたいな情報を今の若い子が想像する時にこのアニメは非常に役立つ資料にもなっているんですね。

ハルオ君はセガ好きで洋ゲーなんかも分け隔てなくやるのでマニアックな印象ですが、当時の書籍なんかから察するにそこまで珍しい感じでもなかったようです。

モータルコンバットにショックを受けるところは笑ってしまいましたが。

 

あとハルオ君はゲーム雑誌なんかもすごく読み込んでいてドラマ内でゲーム知識を披露することがよくあるのですが、この情報も正確ですごくためになります。

たとえばFPSを説明する時に「このゲームは映画のエイリアンのような作りなんだ」みたいなことを言うのですが、これ実際FPSっていうのはキャメロン監督『エイリアン2』を参考にして発明されたジャンルで。こんなマニアックな情報を何の興味も持ってない女子にサラッと言うところがちょっとアレですけどね。

物語の終盤にハルオ君が言う「俺たち子どもが時代の最先端を体感する手段はゲームしかないんだ!」というセリフにはグッとくるものがありました。

よく考えたら他にもいっぱいあったと思いますけど(私も大人になってからゲーム始めたし)、でもハルオ君が言うと「お…おう」と納得させられてしまいます。

 

ゲーム的な側面だけでもすごく良くできた作品なんですけどラブコメとしても非常におもしろいです。

ハルオ君には大野晶(トップ絵右)という格ゲーのライバルがいるんですけど、この子に対する感情の揺れがとてもよく描かれていて、共通の趣味を持つライバルとしての大野と恋愛対象としての大野がぐちゃぐちゃになってうやむやになったままゲーム大会で対戦したりっていう、笑って泣ける話が多くて素晴らしいです。

もう一人のヒロインである日高小春(トップ絵左)はハルオ君に近づきたくて共通の趣味としてのゲームにハマっていくのですが、そもそもゲームキチガイのハルオ君とは動機の違いの温度差でうまく噛み合わなかったり。

10代のこの感じ。体と心のバランスがあんまり取れてない未熟さは懐かしくて胸が締め付けられます。

 

この作品、実は権利関係で揉めて一時は存在が危ぶまれていました。

ドラマ内にハルオ君のスタンド的な感じでいろんなゲームのキャラたちがゲーム画面から飛び出してきたような姿で登場するのですが、どうやら出版側(スクエニ)がその許可を取っていなかったらしく…。

この頃スクエニは他のゲームでもホームページのイラストを他企業の広告写真からトレースしていたりして問題を起こしていました。

何とか無事に和解して、こうして現在見ることが出来て本当に良かった。

ゲーム好きなら必見の作品だと思います。

 

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RDR2序盤プレイ感想

RDR2が発売されて5日が経ちました。

毎日プレイするたびに新しい発見があり驚かされます。

「ここまでやるんか!?」といちいち感嘆しているうちにすっかり西部の世界で生活しているような気分に。ここまでの没入感はシェンムー以来かもしれません。

毎日薪を割り馬車の積み荷を運んで、コーヒーを飲んでから狩りへ行き、ウサギを追いかけては見失い、そこで偶然見つけた景色に感動して佇んでいる内に辺りはすっかり夜に…。

 

細部に神が宿り、寂れた街で暮らすことに楽しさを見出させてくれたシェンムー

ニコの惨めさや怒りが焼き付けられたようなGTAⅣのリバティシティ。

これらの要素がアメリカの西部に息づいているのを肌で感じます。

正直ロックスターがこちらの方向へ舵を執るのは意外でした。

箱庭シミュレーションとしてのこだわりとゲーム性がうまくミックスした『GTA:SA』と、それのリメイクである『GTAⅤ』とそのオンライン化。

こっちの路線で武器や乗り物やミッションの種類を増やしていく方向を望んだユーザーも多かったと思います。

でも、そうしなかった。

その結果、前作のRDRとも趣が異なる作品になってしまった。

 

GTAインスパイアゲームはPS2の頃からリアリティの脱却を図るものも多かったんですけど、そうするとやはり「ただ単にマップの広いゲーム」になってしまうんですよね。

ゲーム的に記号化されたオブジェクトを乱用していくとオープンワールドアイデンティティが薄まって、狭い地形を作り込んだ方が戦略性が増すので現実を模倣する意味はなくなります。

だから架空の南の島みたいなものを舞台にする作品が多いのかなと。

ロックスターのゲームは文化的な背景や多民族国家であるアメリカに拘ってきたので、そこで展開されるストーリーも勧善懲悪ではなくなります。

それは特に日本のゲームファンには受け入れがたい要素ですよね。

キャラデザインも出来ない、アメリカの文化もよく知らない、スーパーヒーローでもない、なんなら差別される側の視点でずっとプレイしなければならないわけで。

しかもバイオレンスやグロテスクまで引き受けなければならない。

 

で、ギャングや無法者になってもそこまで好き放題出来るわけじゃない。

これはもう意図的なもので、西部劇に詳しい方ならわかると思うんですがRDRの舞台である1890年頃はもうフロンティアの時代が終わっている頃なんです。

日本のゲームで言えばスパイクの『侍道』とかもそうです。

もう少し前の時代にさかのぼればインディアンをゾンビに変えて虐殺することも出来るけど。

なぜそこまでリアリティに拘るかというと、やはり時代や暴力に対する批評性が常に根本にあるからだと思います。

その作品性の高さがロックスターの魅力であるし、批判は覚悟の上かと。

 

今作RDR2はロックスターの集大成のような大作。

まだまだ序盤ではあるけど、とにかくプレイできることが嬉しくてしょうがないのです。

 

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ファークライ3 クラシックエディション(PS4)

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ファークライ3クラシックエディション

ユービーアイソフト

2018年7月5日

PlayStation 4PlayStation 3Xbox 360Microsoft WindowsXbox One

 

ファークライ3クラシックエディション』は2012年11月29日に発売された『ファークライ3』にDLCを追加して操作性等が改善されたもの。

クリア後の感想です(※ネタバレあり)

 

ストーリー

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南の島ルークアイランドへバカンスに来た主人公ジェイソンとその御一行。

ロサンゼルス出身のジェイソン3兄弟とその友人たちはエリートの富裕層で親のクレジットカードを使って遊び放題。

そんな彼らがこの島へ来たのはスカイダイビングをするためだったのだが…

 

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実はこの島はバース(写真右)率いる海賊たちに占領されていて薬物や人身売買が行われていた。ジェイソン達もあっという間に捕らえられてしまい身代金目的に監禁されてしまう。

兄のグラント(写真左)と共に脱出を試みるも途中で兄は射殺されてしまいジェイソンは一人島へ放り出されるところからこのゲームはスタートする。

 

脱出する途中で自分たちと同じように捕らえられた人たちが身代金を当てにできない貧乏人だという理由で次々と処刑されていく光景を目撃する。

まるで映画『ホステル』のような胸糞展開に序盤からこのファークライというゲームのオリジナリティが爆発している。

『ホステル』という映画はモテないアメリカの若者たちがスロヴァキアの田舎に売春目的で行ったところを拷問専門の人身売買業者に捕らえられて悲惨な目に会う映画なのだが、似ているのは胸糞悪い展開だけでなく「アメリカの調子こいた若者VS先進国から来たバカ旅行者をカモにする田舎の人身売買業者」という対立構造まで一緒だ。

間近で見る行為だけを見れば残虐な海賊どもこそ絶対的な悪のように思えるのだが、ろくに旅行先の情報も下調べせずに未開のジャングルが多く残る島へ呑気に観光しに来た主人公たちに対しても「自業自得なんじゃないか」という気持ちが少し沸いてしまいプレイヤーとしては何とも複雑な気分でのスタートとなる。

 

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命からがら脱出したジェイソンは島の住人であるデニスという男に助けられる。

どうやらこの島にはもともとの住民のほかにラクヤットという原住民で構成された組織があり海賊たちに対抗しているらしい。

デニスもその組織の一員で、ジェイソンの秘められた力を引き出すために彼の体にタトゥーを施し、ジェイソンは単身兄のかたき討ちと仲間の奪還に向かうのだった。

 

様々な楽しい要素

このゲームにとってタトゥーはとても重要な要素だ。

FPSゲームである今作だが、様々な行動に対して経験値が与えられ、それらを貯めてスキルを解放していくと腕のタトゥーが刻まれ強くなっていく。

RPGと同様のこの成長システムによってアクションゲームが得意でない人でも島中を冒険していくことで攻略を有利に進めていける。

この成長要素の中でも重要になってくるのがステルス要素。

本作はかなりステルス行動を推奨する仕様になっていて、敵の拠点を制圧する際にも「誰にも見つからずにクリア」の条件を満たすと力任せに乱戦して制圧した時の何倍もの経験値を獲得することが出来る。

腕に覚えのあるプレイヤーなら序盤の時点で必要なスキルを獲得して素早い攻略が可能だし、アクションが苦手な人もクエストの数をこなしていればいずれは攻略できるだろうし、慣れてくれば自ずとステルス操作も身について攻略の多様性に気が付く。

 

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このゲームのステルス要素はかなり楽しい。

拠点を見つけたら望遠カメラでマーキングして敵の死角を探す。岩陰や草の中から近付いて石ころでおびき寄せたりスナイパーライフルで狙う。

拠点にある警報器を無効化したり敵の捕らえた猛獣の檻を破壊して襲わせたりと、やみくもに突撃するよりもはるかに多彩な行動ができて楽しい。

以降のシリーズで改善されたが、この『3』では倒した敵を移動できないのだけが残念。倒した直後だけは運べるのだが、一度手を放してしまうと二度と運べなくなってしまうので注意が必要。

 

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ステルス以外にも特筆すべき素晴らしい要素にあふれている今作。

草木は燃え、広がって、木や家まで燃える。

高所をよじ登ったりグライダーやパラシュートで広大なオープンワールドを自由に飛び回れる。

島の隅々までに工夫を施された遊びが用意されていて、ストーリーを進める上では立ち寄ることのない洞窟や水中にも仕掛けがいっぱいあり、レリックという全部で120個ある島の遺物を集めてまわることで島の隅々まで存分に味うことが出来る。

任天堂の傑作オープンワールドゲーム『ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド』はかなりの部分で今作をお手本にしたんじゃないかと思う。

ちなみに初期のミッションで麻薬畑を焼き尽くすシーンで延々と流れる印象的な曲はSkrillexのMake iIt Bun Demという曲で、歌っているのはボブ・マーリーの実の息子であるダミアン・マーリーという粋な選曲だ。

 

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島に生息する野生動物の種類も豊富で、水中にはワニやサメもいる。

海賊・島の住民・野生動物が衝突する環境なので単調に思えるミッション中でも不測の事態が起こり緊張感を維持している。

海賊を倒しに行ったら偶然そこに通りかかった住民と銃撃戦になっていて、その様子を遠くで傍観していたらそこに野生のトラが乱入して全員喰い殺してしまう光景を目撃したことがある。

島全体が生きているようなダイナミズムを感じさせる今作のゲームデザインは素晴らしいとしか言いようがない。

しかもプレイヤーの拠点制圧の割合によってこれらの勢力図は塗り替えられていくので、例えばレースのミッションに海賊の邪魔がなくなって走りやすくなるなどの、プレイヤーの干渉による難易度のコントロールが出来てしまう。

しかもこういった「主人公が世界に干渉していく影響」というものをストーリーの細部に至るまで取り入れているところがこのゲームを破格な作品にしている。

 

主人公ジェイソン

このゲームはRPG要素が強いと書いたが、主人公であるジェイソンにはとてもじゃないが感情移入できない。それは意図的にそうなっている。

装備を作成するのに必要な動物の皮を剥ぐときには「うわぁ」「グロいな」などとボヤき、ストーリー上成長していく要所要所で「殺しが楽しくなってきた!」などと言い、助けた仲間たちにドン引きされたりする。

 

このゲーム、捉え方によってはプレイヤー批判のように思えるポイントがいくつかあるのだが、あえてそういった解釈を避けるためにジェイソンのような「ロサンゼルス出身のエリート」というガチガチの設定の人物を主人公にすることによって回避している。

 

バースの存在

誤解される要素は2つあるのだが、その一つが海賊のリーダーであるバースの存在だ。

ゲームでは重要なキャラクターに会うと、ストーリー上で仲間になるCIAの工作員に情報を提供してもらえるのだが、このバースだけは全てが謎に包まれていて何もわからない。

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ストーリーの中盤でバースと対決することになるのだが、バースの部屋の中には沢山のブラウン管が吊るされている。

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錯乱するジェイソンから見た自殺しようとするジェイソン。

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 床にばら撒かれた薬物によって錯乱状態になっているジェイソンに向かって「お前には俺を撃てないだろう」と挑発してくるバース。

この演出は捉え方によっては「殺人ゲームに興じるプレイヤーはジェイソンでありバースでもある」ので、バースを殺すということは自分を殺すということなのだとも受け取れる。

しかしこれは単にプレイヤーを攪乱させるためのブラフであり、ストーリーをちゃんと進めていればバースの言葉通りジェイソンの事だとわかる。

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刻々と狂っていくジェイソンはストーリー上できちんと描かれているし、ストーリーのラストでは「人殺しはもうたくさんだ。こんなことはもうやめるんだ。大勢の人を殺してしまった…俺はもう、ただの化け物なんだ。怒りに支配されているのを、ずっと感じるんだ。だけど、人間の心はまだ持っている…はずだ。きっと…あるはずだ」というジェイソンの言葉で締めくくられている。

 

不思議の国のアリス

もうひとつの誤解を生む要素が、ストーリーを進めていく要所要所で挿入される『不思議の国のアリス』の引用。

これは『不思議の国のアリス』自体が様々な解釈の出来る作品なので誤解を生みそうだが、引用されている「かわいそうな牡蠣の話」やチェシャ猫のセリフは、ジェイソン一向に降りかかった災難やルークアイランドの現状に合った箇所をチョイスして引用しているに過ぎない。

 ルークアイランドという島自体が、旧日本軍の基地があったり友好組織であるラクヤットが儀式として薬物を用いていたりと現実と非現実の境界線上にあるような環境であることも指しているのだろう。

終始無音で表示されていたアリスの文章が終盤になるとラクヤット(レリック)の音楽が流れることでそういった誤解は解けるはずだ。

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ストーリーの終盤、ジェイソンはラクヤットの女王シトラに仲間の首をはねるように命じられる。

ここでエンディングは分岐するのだが、首をはねることを拒むことでジェイソンの腕からはタトゥーが消え去り、彼はアメリカへ帰ることを決意する。

そう、『不思議の国のアリス』のラストもまた、不思議の国の残酷で逆らう者の首をはねるのが大好きな女王からアリスが逃げるところで目が覚めるというお話なのだ。

 

 

以上、ここまで語っても語りつくせないほど『ファークライ3』というゲームは魅力的で独特だ。オープンワールドの世界の中でここまでストーリーや島の形状から敵味方の行動までうまく噛み合って、さらにはプレイヤーまでをも攪乱してくる痛快な傑作は珍しい。

まだプレイしてない方は是非この正しく狂った世界を体験してほしい。

クラシックエディションでは追加コンテンツもあり操作性も改善されているのでこちらをお勧めしたい。

 

 

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プロレーサー雅~第一回ドルボGP勝利への道(後編)

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依頼人「うおおりゃああああ!!!」

f:id:miyabi-game:20181014013653j:plainみやび

「うまい!!!よっしゃあ行くぞ~!!!」

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f:id:miyabi-game:20181014013653j:plainみやび

「ナイスアシスト!感謝するぜ!」

f:id:miyabi-game:20181014002145j:plainポテトガス

「ご武運を~」

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f:id:miyabi-game:20181014001917j:plainみやび

「あっ!しまった!!」

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f:id:miyabi-game:20181014014537j:plainみやび

「なんとか逃げき...え?」

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みやび「あれ?動いてなくない!?」

f:id:miyabi-game:20181014014736j:plainみやび

「ちょ、依頼人さん早くっ!何してんの!!!」

 

~1分後~

 

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依頼人「ごめんなさ~い 鬼平犯科帳見てました~ アニメじゃなくて実写の方です~ 最近DVDボックス買ったんで~」

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「仕切ります」

 

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f:id:miyabi-game:20181014014537j:plainみやび

「あの…何か見るのはいいんだけど高いDVDボックスを買うくらい好きな作品はゲームしてない時にちゃんと見たほうがいいよ」

f:id:miyabi-game:20181014000249j:plain依頼人

「おっしゃる通りですね。ついつい夢中になってしまって申し訳ありません。たった今アニメの鬼平にしたんでもう大丈夫です!」

f:id:miyabi-game:20181013235853j:plainみやび

「ホント、頼みますわ」

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依頼人「うおおりゃああああ!!!」

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f:id:miyabi-game:20181014002145j:plainポテトガス

「ご武運を~」

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f:id:miyabi-game:20181014001917j:plainみやび

「あっ!しまった!!」

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f:id:miyabi-game:20181014014537j:plainみやび

「ふう…あれ?」

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みやび「え!?戦ってんの!?」

f:id:miyabi-game:20181014014537j:plainみやび

「なんで…」

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依頼人「ごめんなさ~い 俺今レベ上げ強化月間なんで~ 冒険日誌にも書いたんですけど見てくれましたか~ いいね!付いてなかったですけれども~」

f:id:miyabi-game:20181013235853j:plainみやび

「仕切ります」

 

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f:id:miyabi-game:20181014014537j:plainみやび

「今度こそお願いしますね…。マドハンドに当たってしまったこちらも悪かったんだけど」

f:id:miyabi-game:20181014000249j:plain依頼人

「ですね!集中していきましょう!」

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「・・・」

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 依頼人「うおおりゃああああ!!!」

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f:id:miyabi-game:20181014000541j:plainみやび

「出たな!マドハンド!!!」

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「よっしゃあ!避け切ったああ!!!」

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~中間地点【ゲルト海峡・橋上の宿】~

f:id:miyabi-game:20181014024420j:plainみやび

「中間地点で2分切った!いける!いけるぞおおお!!!」

f:id:miyabi-game:20181014001007j:plain依頼人

「流石です!」

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~最終マップ【ザマ峠】~

f:id:miyabi-game:20181014025154j:plainみやび

「あとは直線コースのみ!これはもろたでええ!!!」

f:id:miyabi-game:20181014025340j:plain依頼人

「いけええええええ!!!」

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努力・友情・勝利…。

この素晴らしい、かけがえのない仲間たちとの思い出を俺は生涯忘れることはないだろう。

ありがとう仲間たち!!

そして、こんな素敵な出会いをくれたドラクエ10に大感謝!!

本当に...本当にありがとう!!!

 

 

 

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おわり

 

 

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プロレーサー雅~第一回ドルボGP勝利への道(前編)

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俺の名前はみやび。アストルティアのプロレーサーだ。プロレーサーと言えば聞こえはいいが、NPCのコスプレをしているだけだ。

そんな俺のもとにフレンドから依頼の手紙が届いたのは10月も中旬、第一回ドルボードGP(グランプリ)も終わろうかという週末のこと。

 

手紙の内容はこうだ

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f:id:miyabi-game:20181013235853j:plainみやび

「・・・」

 

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そして俺は今、その5分も切れない依頼人のツラを拝みに向かっている。

 

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まずは依頼人から詳しい話を聞いてみよう。

 

f:id:miyabi-game:20181014000249j:plain依頼人

「今日はわざわざありがとうございます」

 f:id:miyabi-game:20181013235853j:plainみやび

「早速本題に入らせてもらうぞ。レースだが、自分でやれるところまでやってみたのか?」

f:id:miyabi-game:20181014000249j:plain依頼人

 「はい。何度やっても5分10秒台が限界なんです。フレ達とやってて、みんな出来なくてこれでいいやと思っていたのですが、久々にランキング表を見たら俺だけランキング外に追い出されていたんです!ひどいと思いませんか!?」

f:id:miyabi-game:20181013235853j:plainみやび

 「別に。みんなが努力した結果だろ」

 f:id:miyabi-game:20181014000249j:plain依頼人

「それが違うんですよ!俺以外のみんなは業者に頼んでズルしているんです!」

 f:id:miyabi-game:20181014000541j:plainみやび

「業者・・・だと!?」

 f:id:miyabi-game:20181014000249j:plain依頼人

「そうです。相乗りさせて5分切る見返りとして報酬のエルフの飲み薬を要求する業者に頼った結果なんです!」

 f:id:miyabi-game:20181014000715j:plainみやび

「なるほどな。たとえそれで5分切ってもランキングには載るかもしれないが報酬は全部持っていかれるわけか。プロレーサーとして見過ごすわけにはいかないな」

 f:id:miyabi-game:20181014000904j:plain依頼人

「ですよね!俺はランキングなんてどうでもいいんです。ただただ報酬が欲しいだけなんです!」

 f:id:miyabi-game:20181013235853j:plainみやび

「わかった。その依頼、引き受けよう。これが上手くいけば次回のレースからオレも稼げるかもしれねえし」

 f:id:miyabi-game:20181014001007j:plain依頼人

「あざす!よろしくお願いします!」

 

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軽く引き受けてしまったものの、さてどうするか。ただでさえ人も減っているこの時期、相乗りには通常よりも5秒前後の遅れが出るらしい…道にはモンスターも溢れているよな…

 

f:id:miyabi-game:20181013235853j:plainみやび

「まあ、あんまり考えても仕方ないか。おいポテトガス!バイクのメンテナンスをしておいてくれ!」

 f:id:miyabi-game:20181014001458j:plainポテトガス

「はいっ!かしこまり~」

彼は助手のポテトガス君。長年私をサポートしてくれている人の言葉を話す動物だ。

 

 

 f:id:miyabi-game:20181013235853j:plainみやび

「早速準備に取り掛かろう。まず重要なのはマップにいるモンスターだな」

f:id:miyabi-game:20181014001624j:plainポテトガス

 「ですね。特に今回厄介なのは序盤のスライムベスと終盤のさんぞくウルフですかね」

 f:id:miyabi-game:20181013235853j:plainみやび

「うむ。特に人が少ないこの時期は厄介だ。狭い道や直線コースの障害物は人力で排除しておこう」

 f:id:miyabi-game:20181014001820j:plainポテトガス

「僕が一ヶ所担当するとして、もう一人必要ですね。みやびさんのフレンドでお手伝い頼めませんか?」

 f:id:miyabi-game:20181014001917j:plainみやび

「あっ、お前そういうこと言うタイプ?PT足りないからって『そちらのフレさんで』とか言っておきながら後で陰口言うタイプ?」

 f:id:miyabi-game:20181014001820j:plainポテトガス

「陰口言うタイプじゃないです…。あ~、じゃあもう一人は僕のフレからお願いしておきますね」

 f:id:miyabi-game:20181013235853j:plainみやび

「よろしい。じゃあ後は相乗りのタイミングさえ合えば完璧だな。早速本番に挑もう!」

 f:id:miyabi-game:20181014002145j:plainポテトガス

「はいっ!」

 

~数時間後~

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 f:id:miyabi-game:20181014001820j:plainポテトガス

「みやびさん、こいつはバイトのムサシです」

f:id:miyabi-game:20181014003957j:plainムサシ

「はじめまして!ムサシです!」

f:id:miyabi-game:20181013235853j:plainみやび

「よろしく。ムサシか…昔俺が飼ってた犬と同じ名前じゃん。死んだけど」

f:id:miyabi-game:20181014004222j:plainムサシ

「ははは…僕はそう簡単には死にませんよ~」

f:id:miyabi-game:20181014004422j:plain依頼人

「あ…あの…みやびさん…俺は一体何をすれば…緊張で手が震えてしまって…」

f:id:miyabi-game:20181013235853j:plainみやび

「そんなに緊張しなくてもいいですよ依頼人さん。相乗りする時だけ集中してやってもらえれば、あとは何もしなくてもいいから」

f:id:miyabi-game:20181014001007j:plain依頼人

「あ、そうなんですか!ありがとうございます!」

f:id:miyabi-game:20181014000715j:plainみやび

「他に何か言っておきたいことがあれば…」

f:id:miyabi-game:20181014000249j:plain依頼人

【練習〇ギスギス✖速度マシマシ勝ち解散】で!」

f:id:miyabi-game:20181013235853j:plainみやび

「・・・」

 

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みやび「それでは皆の者!配置につくのじゃああああ!!!」

みんな「おおおおおおおおおおおお!!!」

 

後編へつづく

 

 

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東京ゲームショウ2018

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東京ゲームショウ2018に9月22日の土曜日に行ってきました。

去年はお目当てのゲームがいくつかあったのですが今年は特にそこまで気になるものもなかったのだけど満足感はあった。

今ってソシャゲやインディゲームなどゲームの嗜好やプレイスタイルも変わってきているし、情報ならネットで企業が公式に発表するほうが早いので、実際ゲームショウで体験できるものに新しさはないと思うんです。

昔は体験版やグッズを沢山配っていて物量的な満足感があったんですが、今だともう体験版をダウンロード出来ちゃうのでここでしか試遊出来ないゲームに人が集中してしまい2時間待ちとかなんですよ。

そこら辺の街で配っているモンスターっていうエナジードリンクですら結構な行列で、あれくらいは入り口で配ればいいんじゃないかなと思いました。

つまり今のゲームショウって、行く意味がないんですよ。ここだけで試遊出来るゲームだって数日もしないうちに都市部の電気店とかに来るんだから。

 

それをわかっていても行きたかった。

正直、私の住んでいる街から現地までは決して近い距離ではないです。

でもゲームが好きで、所謂AAAと呼ばれる大作に興味があるなら、行かない理由が見つからない。ワクワク感はある。

音楽のライブでもなんでもやっぱ、自分が興味があるものにはガンガン行っとかないと!

今年もゲームショウに来ることが出来た。また来年まで新しいものに食らいついて行こうというパワーが充電された気がする。そんな気持ち(勘違い?)にさせてくれるほどには今年のゲームショウもキラキラ輝いてました!

 

 

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絶体絶命都市3‐壊れゆく街と彼女の歌‐(PSP)

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絶体絶命都市3‐壊れゆく街と彼女の歌‐

アイレムソフトウェアエンジニアリング

2009年4月23日

PlayStation Portable

 

ネタバレなしの感想です。

今作『絶体絶命都市3』ですが、ナンバリング1~2と比べてあまり話題に上らないような気がしていたのですが初週の売り上げは前作よりも3千本程上がっています(31,434)。

登場人物を紹介する記事を作っていて気が付いたのですが、

 

今回登場人物がとても少ない・・・。

 

この『3』の内容はある意味1作目のリメイク的な側面があります。

1作目同様に一本道のストーリーで登場人物は少ないけど1~2作目にある要素はきちんと継承しながらブラッシュアップされています。

2作目にあったような複数主人公やパズルなどは削りストーリーは演出に力を入れてシンプルながらも雨や火や水の災害もしっかりと登場します。

PSPの性能で過去作のような派手な演出が抑え気味になっているのをCGムービーの導入によって補っていながらも火炎旋風や大きな避難所でのトラブルなどの新要素もきちんと盛り込まれています。

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     火炎旋風が起こる前の兆候

 

専門家による災害マニュアルの充実ぶりも過去作ではプレイヤーにそこまで意識されなかった防災対策の強化と取れます。

これらの要素に加えてマルチプレイ対応など、シリーズの方向性を少し変えて新生したかったのかと思える部分がいくつか見受けられます。

このマルチプレイ対応仕様のおかげか、今までのシリーズで足かせになっていたマップ移動の処理の重さが完全に解消されているのが一番の収穫かも。

信じられないほどサクサク動きます!

セーブも一瞬で出来る!

これは1作目の正統進化版ではないか!

 

しかし・・・

 

やはり長いロード。

PSPにインストールすることで早くなるはずが体感ではまるでわかりません。

上に書いた災害マニュアルですが、とても役に立つことがたくさん書いてあって勉強になります。

しかしマップは細かく区切られていて狭いマップを移動するにもロード、ただ3秒くらい歩いているだけの短い演出の間にもロード。それに加えて例の災害マニュアルが小物を拾ったり座ったりするだけの小さな行動に対しても画面にドーン!と表れて「災害マニュアルを読みますか?/はい/いいえ」と出てくるので著しくテンポを悪くしています。

せっかくマップ移動がこんなにサクサクになったのに・・・非常に残念です。

開発者のやりたいことはよくわかるのですが、今まではそういう面がゲームプレイを阻害することは全くなかったし今作も災害マニュアルの使用をもう少し工夫してくれればここまでテンポが悪くなることもなかった。

今作は本当に良いところがたくさんあって、衣装もとんでもなく増えてて楽しいし、マルチプレイも快適なのでみんなで好きな衣装を着て個性を出せて遊べるし、そう考えると惜しいなぁ・・・と思うのです。

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『なりそこない英雄譚~太陽と月の物語~』の衣装

 

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     今作の比嘉夏海さん

 

今作『3』の発売後(『4』の製作途中)に絶体絶命都市の開発チームはアイレムから独立。シリーズは廃版となり、特にこの『3』の中古価格は出荷量の関係で他のナンバリングよりも格段に上がってしまい(当時9000円くらい付ける店もあった)多くのプレイヤーの手に渡る機会を逃してしまいました。

色んな意味で非常に惜しい作品です。

 

 

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