みやび通信

好きなゲームを中心に、様々な文化・エンタメについて書いています。たま~に攻略記事あり。Amazon アソシエイト・プログラム参加者です。

坂本慎太郎『ヤッホー』(音楽アルバム)

OTOTOY坂本慎太郎インタビューで、今作の歌詞について「現代社会で起きていることがこれまでより反映されているのではないか」と聞かれ「そう言われてみるとそうだな」程度の認識しかないことに意外性はなかった。
明らかに聴く側が意識しすぎだと思う。
思うのだけど、そういう風に聞こえてしまう理由もわかる。
本作『ヤッホー』は坂本慎太郎にとって3年半ぶりのアルバムだが、前作発表後にも精力的にライブ活動を続け、その中で新曲を披露してきたことはファンならば知っているだろう。
この1~2年で日本社会は大きな変化を迎え、それに伴い社会も人も変わった。
SNSではショート動画が流行し、2025年においては頻繁に政治家や政治系インフルエンサーによる宣伝動画の波があった。
私もそんなショート動画の波を見つめていた一人だが、ある時政治系動画に交じって流れてきたのが坂本慎太郎がライブで歌う『あなたの場所はありますか?』の歌詞字幕付きの動画だった。


声がでかい人であふれている
涙もろい客を集めている
そこに あなたの場所はありますか?


2025年のSNSの流れの中で、この歌詞がどんな響き方をするかは容易に想像できるだろう。
実際に発売された曲を通して聞くと、少し違った感じを受ける。
アルバム全体を通して聴くと、さらに違う印象だ。
ただ、SNSで偶然聴いてしまったこの歌の歌詞から受けたインパクトも、確実に私の頭の中に残っているし、それを否定したくもない。
アルバム自体は『空洞です』~『幻とのつきあい方』の流れが好きな人は確実に気に入るであろう名盤だと思う。
ただ、それ以上にアーティストの予期しない場所で一部のリスナーに大きなインパクトを与え、ラディカルな需要のされ方をしていた事実は興味深く、記憶にとどめておきたい。

ヤッホー [2CD]

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