みやび通信

好きなゲームを中心に、様々な文化・エンタメについて書いています。たま~に攻略記事あり。Amazon アソシエイト・プログラム参加者です。

Pokémon LEGENDS Z-A(Switch2)

Pokémon LEGENDS Z-A
ゲームフリーク
2025年10月16日
Nintendo Switch 2、 Nintendo Switch

本作『Pokémon LEGENDS Z-A』は、ゲームフリークによるポケモンシリーズの11作目で、「Pokémon LEGENDS」としては2作目にあたる作品。
以下、クリア後(約50時間)の感想。
※ネタバレなし


Pokémon LEGENDSって何?
Pokémon LEGENDSは現在2作品が出ていて、これまでのポケモンシリーズの前日譚や後日譚という設定になっているのが大きな特徴です。
前作『アルセウス』は『ダイヤモンド・パール』の過去の世界が舞台となっていて、今作では『X・Y』の未来の世界を冒険します。
ストーリーはポケモンにまつわる「LEGENDS(伝説・言い伝え)」を通して、歴史の繋がりを強く意識したものになっています。
過去作と直接的につながっている部分もありますが、世代を超えたテーマに重点が置かれているため、今作だけでも十分楽しめます。
ただ、前作『アルセウス』がかなり昔にさかのぼった話なのに対して、今作は『X・Y』のキャラクターが複数登場する近未来が舞台なので、『X・Y』を未プレイの方は公式のアニメ⇩で少しだけ予習しておくと理解を深められるでしょう。

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そして、もうひとつの大きな特徴が「ポケモンとの共生」です。
アルセウス』では、まだ未知の生物だったポケモンを調査して図鑑の完成を目指しましたが、今作は都市の中でポケモンと共に暮らす道を模索します。
街にはまだポケモンに慣れていなくて拒絶反応を示す住人も見られ、異なる種族と共生する難しさが描かれています。
ポケモンは基本的に低年齢を対象としていますが、「LEGENDS」では大人が子供たちに伝えたい現代的かつ普遍的なメッセージが込められているのが素晴らしい。


ゲーム概要

カロス地方ミアレシティ駅に降り立った主人公は、ガイという同年代の少年(※)に誘われて、人とポケモンとの共生を目指す「エムゼット団」というチームに加わります。

※主人公の見た目が男性寄りだと少女キャラのタウニーになる。

 

エムゼット団はAZ (エーゼット)という老紳士がオーナーを務める「ホテルZ」を拠点としていて、メンバーはガイの他にデウロとピュール、そして主人公を加えた計4人。
エムゼット団の主な活動は、最近ミアレシティに出没する「メガシンカ」してしまったポケモンを救うこと。

 


メガシンカしたポケモンは凶暴化してはいるものの、ポケモン自身も苦しがっているので、バトルで倒して救わなければなりません。

 

主人公はエムゼット団の一員として「ZAロワイヤル」というランクアップ戦に参加して、最高ランクAを目指します。
エムゼット団の活動の中で様々な人と出会い、ポケモン勝負をしたり、ポケモンの調査依頼をこなしていくことで成長していく主人公。

 

バトルはコマンド選択式のアクションとなっていて、1匹に持たせられるワザは4つで、ワザは一度覚えるといつでも組みなおすことが可能。
ミアレシティには野生のポケモンとの共存の場としての「ワイルドゾーン」、ZAロワイヤルの参加権をめぐりトレーナー同士で戦う「バトルゾーン」があります。
ワイルドゾーンでポケモンをつかまえ、夜にだけひらかれるバトルゾーンでポイントやお金を稼ぐというのが今作のルーティン。
チュートリアルは長めで、戦闘もヌルいので序盤は結構ダレがちですが、ある程度進んだところで一気に難易度が上がります。
複数のタイプのポケモンを育てなければならず、サブクエストでも様々なタイプを要求されるのでとても忙しい。
サブクエストではワザのカスタマイズが自由なのをいいことに、付け替えを頻繁に要求されるのが少々わずらわしいかも。

 

メガシンカポケモンとの対決は通常とは違い、特殊な空間で仲間と協力して行います。
今作ではポケモンだけでなく、主人公にも体力が設定されているので、主人公が攻撃を受け続けてもゲームオーバー。メガシンカポケモンは容赦なく主人公も狙ってくるので要注意。
ギミックを理解してうまく立ち回らないとあっという間に狙い打ちされて終了。
せっかく仲間がいるのに連携などが特にないのがちょっと寂しい。

 

ストーリーを進めていくと「メガストーン」というアイテムが手に入り、自分のポケモンメガシンカさせることもできます。ただし、すべてのポケモンメガシンカできるわけではありません。

 

ミアレシティはとても広いオープンワールド的な作りになっていますが、地下や屋上という縦軸があるのが特徴的。
所々に建設の足場があり、アスレチックとして楽しむことができます。
アスレチックで手に入る「カラフルなネジ」は強化アイテムと交換できるので積極的に集めていきましょう。

 

ミアレシティの魅力

フランスのパリをモデルとした街にはアパレルショップやカフェが充実。
自分好みのヘアスタイルやコーディネイトを存分に楽しむことができ、カフェでドリンクを注文すればお気に入りのポケモンとの仲を深めることができます。

 

施設も様々で、街の開発事業をしている「クエーサー社」、探偵事務所の「ハンサムハウス」、他にも建設事業を行う「ラシーヌ工務店」、ポケモンの道場を構える「ジャスティスの会」や「サビ組」などがストーリーに関わってきます。

 

特筆したいのが美術館で、常設の他に前作『アルセウス』の世界を展示するブースが設けられていて、ここがめちゃくちゃ良く出来ていて楽しい。アルセウス好きの方は是非一度訪れてみて下さい。


総評

ポケモン好きなら買って損はない出来だと思います。Switch2では画面も綺麗でロードも短く、かなり快適に遊べました。
魅力的なキャラクターたちに加え、サブクエストや街の住人たちのセリフも豊富。
オープンワールドとしてはかなりスッキリとしたデザインで物足りなさを感じるかと思いましたが、意外とやることが多くて最後まで飽きずに探索出来ました。
ただ、ストーリーに関しては前作と比較すると惜しいと感じる部分があります。
ポケモンとの共生をテーマにした時、今作は現実との接点があまりにも薄いため、ポケモンの世界観だけで完結したものになっています。
アルセウス』では北海道を舞台とし、明治政府やアイヌを思わせる人物を登場させることでポケモンを未知の生物(自然や野生動物)のメタファーとして再定義していました。
あくまでも裏設定なので、そういった知識を持たない子供でも楽しめるような作りにはなっていますが、背景の厚みが有るのと無いとでは物語の説得力が違います。
そういう意味で今作は『X・Y』の後日談の域を超えるものではなく、ゲームの中だけの限定的なものでしかないように思えました。
とはいえ、オープンワールド設計やバトルには様々な工夫が見られ、ポケモンのゲームとしては十分楽しめるものになっています。

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