私の名前はみやび。
アストルティアで探偵業を営んでいる。
探偵と言えば聞こえはいいが、仕事のほとんどは相方の浮気調査だの住宅村で行方不明になったペット探しだとかの地味なものばかりである。
そんな私のもとに珍しく古いフレンドから依頼の手紙が届いたのは5月も末、4.2のアップデートを目前に控えアストルティア中にゆったりと落ち着いた空気が流れている時期でのこと。
手紙の内容はこうだ
みやび
「しぃさんか…懐かしいな…」
~風の街アズラン~
そして私は今、その依頼人の彼と待ち合わせをしている。
まずは依頼人から詳しい話を聞いてみよう。
-Talk Profile-
Talk Profileでは相手との会話を有利に進めて事件解決への糸口をつかもう。時には相手を持ち上げたり、揺さぶりをかけるのもよいだろう。
「お久しぶりです。今日はわざわざありがとうございます」
みやび
「さっそくですがしぃさんについて詳しく聞かせて下さい。私も昔何回か組んだだけであまり知らないもので」
「はい。僕と彼女はWiiからの発売日組で初期のころから強ボスなどを私から誘って遊んでいました」
みやび
「なるほど。しぃさんはいわゆる誘われ待ちという人種のようですね」
「間違いなくそうですね。誘うと喜んで来てくれるのですがあちらからの誘いは一度もなくて…。彼女はいつもストーリーなんかも一人でやってて」
みやび
「ボッチでもあった…と」
「完全にそうでしたね。でもずっとそういう状態で4年くらい遊んでいたので本人的にもそういうスタイルを良しとして楽しく遊んでいたと思っていたのですが」
みやび
「思っていた…と言うと?」
「はい。それが…1年ちょっと前くらいかな?急にドレアにハマったっぽくて、ドレア集会へ行ったり日誌や書置きメモにもそういった主張の強いものが増えていって…」
みやび
「そんなに変わったんですか?」
「はい、まるで人が変わったようでした。それまでもドレアなどは地味に楽しんでいたようですが、なんか急に派手になって、Twitterなんかも始めて交流もそっち関係の派手なものになっていって声も掛け辛くなっていったんですよね」
みやび
「この1年程は疎遠になってたんですね。なるほど。何か事情があるとすればその期間に答えがありそうですね。わかりました、この依頼は責任をもって引き受けましょう」
「ありがとう。よろしくお願いします」
その後依頼人から昔の写真数枚と、まだ残っていたしぃさんのTwitterアカウントを教えてもらった。
私が知っている数年前のしぃさんは無法者や奇術師の服を着てタイガークローをしたりアポロンの斧をぶん回している姿しかなかった。
しかしTwitterに投稿されたスクリーンショットの数々には私の知らないしぃさん・・・派手なドレアに身を包み、様々な集会に顔を出しては魚男やプクリポたちに囲まれてきらびやかなパーティーの中で輝いている。
そう…まるで娼婦のように。
みやび
「よし、いったんここまで手に入れた情報をもとに推理してみよう。」
-Ditective Mode-
Ditective Modeではこれまでの情報を整理しながら推理を組み立てていこう。ここでの推理によって今後の捜査の選択肢を増やすことも出来る。心して取り掛かれ。
キャラデリの重み・・・しぃさんは発売日組でほぼ毎日インしていた。そしてこの1年半ほども充実したアストルティアライフを送っていたようだ。だが突然周囲にも広場やSNSにも何の前触れもなくキャラデリ。これはもうゲーム内での自殺と考えていい。
リアルとの関連性・・・ゲーム内でリアルのことを細かく話す人もいるが、彼女はそう言ったタイプではなさそうだ。依頼人や私ともそういう会話はしていなかったし、Twitterにもリアルの日常をスマホで撮影したような写真は一枚もなかった。
それと彼女自身中身が女性だと公言してはいるものの、誕生日やクリスマスもゲーム内で過ごしたというようなことがなかば自虐的に綴られている。
Twitterからは独身なのか主婦なのかはわからないが子供はいないようである。
ここまでゲームに依存していた彼女がリアルの事情で誰にも何も言わずにキャラデリするとは考えにくい。やはりゲーム内で何かあったと考えるのが妥当だろう。
派手になった時期・・・依頼人の話だと彼女が派手になっていったのは1年半程前とのこと。Twitterを始めた時期ともそれは一致している。
1年半前といえばバージョン3も後半に差し掛かる所で課金ショップのオシャレドレア装備が充実してきた時期とも重なるな…何か関連性があるのだろうか。
みやび
「よし、ここまでのプロファイルをもとに調査を進めていこう。おいプク助!Twitterの魚拓を取っておいてくれ!」
プク助
「はいっ!かしこまり~」
彼は助手のプク助君。長年私をサポートしてくれている優秀なパートナーである。
プク助
「所長、今回の事件では一体どんな展開が待っているのでしょう」
みやび
「おそらく…彼女が消えてしまった本当の理由は彼女にしかわからないだろう。しかしその足取りを辿ることによってこの事件の本質が姿をあらわすかもしれない。我々はただただ全力を尽くそう」
プク助
「ですね!」
つづく
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