みやび通信

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ヒットマン ザ・コンプリート ファーストシーズン(PS4)

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ヒットマン ザ・コンプリート ファーストシーズン

IO Interactive

2017年8月10日

PlayStation 4, Xbox One, Windows

 

ヒットマン ザ・コンプリート ファーストシーズン』クリア後の感想です。

※ストーリーのネタバレなし

ヒットマンはシリーズの累計売上が1500万本を超える人気ゲームで、今作は6作目に当たります。シリーズ1作目はPCでのみ発売された『Hitman: Codename 47』(2000年)ですが、私のようなCSゲーマーにとってはPS2で発売された2作目『ヒットマン サイレントアサシン』(2002年)以降のものが馴染み深いです。

そこから3作品ほどプレイして2007年公開の映画も観たのですが、ここ2作品ほどスルーしてしまったので今作で久々にプレイ。

 

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まずはチュートリアル。ストーリーの流れで主人公47(フォーティーセブン)がCIAによる暗殺の試験を受けることになるのですが、人口的に造られたセットのこだわりが細かくて面白い!

難易度的にはマップが狭いだけでルールは本番と変わらないので完全に誰にも見つからずに暗殺して帰ってくるのは結構難しいです。

標的まで一直線に走って殺して逃げ帰って来てもクリアは出来ますが、次のチュートリアルで確実に詰みます。

この段階でどれだけ暗殺者に成りきれるかが試されます。

「隠れる」「変装する」「障害物(人間)の排除」という基本的な行動を学ぶ事が出来、暗殺方法も自由で道具の種類もそこそこ用意されているので、このステージを周回してコツを掴めば後々の楽しさが増します。

 

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2種類のチュートリアルを終えると第一ステージの「パリ」のオークション会場へ。

とんでもなく大勢の人達の姿が見えますが、これら全てのキャラが生き生きと動いているのは圧巻。ギャラリー的な人を除いた警備員やレストラン・バーのスタッフなどの数も相当で、それらの働いている人達の全てが時間による規則的な行動をしつつトラブルにも対処してくるので緊張感が高まります。

人が密集するリアルなゲーム内空間という意味では現時点で最高峰のマップだと思います。プレイヤーが移動できる場所も多く、数階建ての会場のあらゆる部屋に入れますし、地下室や庭も広い。

このステージを体験するだけでもプレイする価値があります。

ただ、めちゃくちゃ難しいです。とにかく人が多いので数種類の変装を使い分けながら対象にたどり着くだけでも骨が折れる。しかも暗殺の対象者は2人いて、1人を暗殺した後で死体を発見されて警備が強化されてしまうことも。

様々なミッションやチャレンジが用意されているので、初回はそれらを参考に達成出来そうなものから挑戦していくと良いでしょう。

そうして何度もトライ&エラーをくり返していくうちにNPCの行動を把握して無駄のない動きで暗殺出来た時の達成感こそ、このシリーズの醍醐味!

 

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ステージクリア後には成績が発表されるのですが、無関係な人間を殺してしまうと容赦ない減点が。

報酬は2周目に使える武器が追加されます。1周目ではシリーズではお馴染みのスナイパーライフルを使う機会もほとんどありませんが、2周目ではマップ上に好きな武器を隠しておくことが出来ます。尚、全ステージクリアしていなくても2周目はプレイ可。

元々このゲーム、日本以外では1つずつステージを配信していく形だったので、この「パリ」のステージにはヒットマンのあらゆるエッセンスが凝縮されています。

 

ステージは他にも「イタリア」「モロッコ」「バンコク」「コロラド」「北海道」が用意されていて、全6章を通してストーリーが語られていきます。

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どのステージのマップも広大かつ意外性の高い嗜好が凝らされたものばかりで、細部まで再現された美しい街などは思わず見とれてしまうほど。

ただ、日本人としては北海道に変な形の富士山?を見つけて苦笑いが…

 

 

今作『ヒットマン ザ・コンプリート ファーストシーズン』はこれまでのシリーズの良さを損なうことなく途轍もないスケールアップを遂げた傑作。

プレイヤーが暗殺に向かうというだけの一本道のゲーム性に、膨大な情報量と自由度の高い戦略を緻密に重ねてここまでの大作に仕上げたことに、ただただ感服です。

それと忘れてならないのは、スクエニによるローカライズの素晴らしさですね。

スクエニというか、スクエニ内にある海外専用部門「EXTREME EDGES」なのですが、今作の膨大な量のセリフ全てに日本語を当てています。

これによる没入感は今作の評価を数段階上げています。

しかし残念な事に今作発売前に開発はスクエニから独立し、2018年に発売された続編『ヒットマン2』の国内版は日本語吹き替えが無くなり字幕のみに。

続編も海外での評価が高いだけに非常に悔しいです。

ともあれ今作が傑作なのは間違いないので、シリーズの入門編としてはこちらをお薦めします。

 

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