みやび通信

好きなゲームについて色々書いていきます。たま~に攻略記事あり。

DOOM(PS4)

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DOOM

id Software

2016年5月13日

PlayStation 4Nintendo SwitchXbox OneMicrosoft Windows

 

DOOM』のキャンペ-ンモード(難易度ノーマル)クリア後の感想です。

 

開発の経緯

まだFPSという言葉がなかった時代に「DOOM系」という言葉を一般的に広めた所謂「FPSの代名詞」ともいえるDOOMですが、現在このIPはid Softwareが所有しています。ジョン・ロメロを筆頭とした初期の開発チームメンバーは前作『DOOM3』(2006年)以降、2014年に最後のオリジナルメンバーであるジョン・カーマック(John Carmack)氏の退社によって今作にはほとんど関わっていません。

実はカーマック氏在籍時に『DOOM4』の開発が進んでいましたが「DOOMらしくない」という理由で開発中止になっています。

DOOMシリーズはファンによるMOD(改造)が盛んなゲームですが、2010年に決定版ともいえる『Brutal Doom』が配布されファンたちに強い衝撃を与えました。

『Brutal Doom』では表現が過激になり、アクションもオリジナルより多彩になっています。1例を挙げると、敵に対して素手でとどめを刺すとボーナスが与えられるという仕様があり、それがそのまま今作に逆輸入されていたりと、その影響力は少なくありません。

今作が実質4作目なのにタイトルが『DOOM4』でないのは、このような経緯を踏まえての、オリジナル開発者やファンへのリスペクトが随所に見られるリブートになっています。

 

ストーリー

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DOOMシリーズをプレイするのは2作目なので注意深くストーリーを理解しようと努めたのですが、正直ストーリーは「ない」と言っても過言ではありません。

簡単に説明すると、主人公は裸で目覚めて目の前にあるスーツを着ると戦闘能力が大幅にアップ!

現在地は火星で、どうやら人類が火星を開拓中に地獄の扉が開いてしまったようで、火星と地獄を行き来しながら地獄に通じるポータルを破壊する為にデーモンを殺しまくるというお話。途中、地獄に魅入られてしまった人間や、味方してくれるロボットなんかが出てきますが、登場人物は全部で3人くらいでした。

これをストーリーと呼べるのかどうか…

アナーキーな世界に放り込まれて無我夢中で生き延びるという意味では映画『MADMAX』に近いと思います。

DOOM初期の開発メンバー間では「アクションゲームにストーリーなどいらない」というような議論もされていたようです。

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今作では初期作品のストーリーを下敷きにしながら、火星にある施設の管内アナウンスやメニュー画面から閲覧できる資料によって世界観のバックグラウンドを窺い知ることが出来ます。

無駄なムービーは省き、ただただアクションゲームとして遊んでいても大まかな流れはわかりますし、世界観を裏付けるような資料も随所に用意されているので物語を考察したいコアなファンのニーズにも応えられているものになっています。

 

アクションが最高!

とにかくアクションが最高のゲームです!

特に最近のFPSに慣れているとド肝を抜かれます。

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ステルス要素?なにそれ?って感じでとにかく走る!

デーモンもガンガンこちらに向かって走ってくるので、こちらも負けじと走りながらアイテムを拾いつつ撃ちまくる!

左スティックの押し込みで走るのが最近の主流ですが、そもそも通常の移動が走りです。体力も自動回復しないので走り回って回復アイテムを取りつつ攻撃するスタイル。

これがもう、本当に楽しい!

数種類いるデーモンの攻撃パターンも多彩で、後半になってくると今まで戦った中ボス含めたデーモンたちがオールスターで襲ってきます。

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適当に撃ちまくっていると弾切れをおこしますが、ある程度ダメージを与えるとデーモンがスタン状態で光り「グローリーキル」でとどめを刺すことが出来ます。

グローリーキルは今作の大きな特徴でもあり、使用中は無敵状態で複数の敵を同時にスタン状態にして素早く移動することが出来、ボーナスもあるので戦略に幅が出てゲーム性の向上に繋がっています。

あまりにも動きが早すぎて中々スクリーンショットを撮影できなかったのですが、壁の近くで発動させると頭を叩き付けたり、敵の弱点をピンポイントで貫いたりと、ここに今作のゴア表現が凝縮されています。

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武器にはアサルトライフルやショットガンなどの標準的なものからプラズマガンなど数種類用意されていて、マップ上に隠されたシステムにアクセスすることで性能を上げることが出来ます。

 

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他にも、自身の着ているスーツの性能を上げたり、上の写真にある石に触れることで特別なミッションを受けることが出来ます。これらを集めていくとかなりの強化が見込めますが、隠し要素になっているので全て見つけるのは大変です。

 

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無数のデーモンが次々と襲ってくるようなステージにはいくつかの時間制限付き強化アイテムが配置されていて、それらを上手く活用することでバトルを優位に運ぶことが出来ます。

バーサーカー」「ヘイスト」「無敵」「クワッドダメージ」の4種類の強化アイテムが用意されていますが、特筆したいのが「バーサーカー」です。

バーサーカーモードに突入すると武器が使えなくなり特殊なグローリーキルで攻撃できるのですが、これがもう本当に気持ちいい!

硬くて苦戦していたデーモンも素手で数回殴るだけで粉々に砕け散ります!

HPの高い敵を一ヶ所に誘導しておいてバーサーカーで全滅させたりと、こちらの戦略が上手くハマった時の快感がやばいです。

 

まとめ

今作『DOOM』はFPSゲームの中でも最高峰の作品の一つ。

火星と地獄を駆け回るプレイヤーとデーモン。

スクショが撮れないくらいの戦闘のスピーディーさと戦略性の高さ。

ストーリーは自然とプレイヤーを導きながらも最後には心地よい達成感を与えてくれます。

原作やファンに配慮しながらここまで完成度の高いリブート作品も珍しい。

とにかく最高なので、FPS好きな人なら間違いなく満足できる作品です!

 

 

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