みやび通信

好きなゲームについて色々書いていきます。たま~に攻略記事あり。

ドラクエ10~バージョン4.5【前期】の感想

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13週という従来のアップデート期間から1週延期し、さらに前後期制となったドラゴンクエスト10のバージョン4.5【前期】が2019年4月20日に公開されました。

個人的には公開から今日まで3か月間課金を継続していました。週末にフレンドと遊んだり放置していたレベル上げや金策などを少しやった程度なのですが、いろいろ気になる出来事もあったのでゲーム内外含めての感想を書いてみます。

 

ストーリー

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バージョン4全体のストーリーは、このキュルルというキャラクターと共に時空を超えた冒険をしていくことになります。写真にもあるエテーネルキューブというMCUシリーズの4次元キューブとほとんど同じ形と性能の石で過去と未来を行き来してアストルティアを未曾有の災厄から救う為の戦い!

感情のなかったキュルルが終盤に世界を救う為の奇跡のパワーを行使するために自己犠牲の精神に目覚める展開には胸が熱くなります!

「かわいい」「かわいそう」「もう一度キュルルに会いたい!」からの公式グッズ販売(5月発売)の流れは見事です。

ストーリーの内容に関してはこれまでに散りばめた伏線を回収しながら4.0から空中に浮いていた巨大な繭の大ボスとの戦闘に勝利して危機を回避するわかりやすい終わり方。マップも一本道でバージョン3にあったような複雑な仕掛けもなくあっという間に終わります。

4.4の記事で書きましたが、時間跳躍による複雑なストーリー構成を完全に理解しているプレイヤーは少ないように思えます。公式の「おはなし感想広場」を見ていても、ストーリーに思い入れのある人ほど細かいズレに戸惑いを見せており、見せ方としては上手くいっていなかったのではないかと。

私も4.0に出てきた魅力的なキャラクター達にあまりスポットが当たっておらず、キュルルばかりがフィーチャーされ、メインヒロインのメレアーデすらどういう人物なのかがいまいち伝わってこなかったように感じました。

時間跳躍モノの映像作品では主人公の選択によって過去未来現在が改変される世界の設定が重要になります。ドラクエでも『Ⅴ』などでこういった演出が使われますが、そこでは自分のよく知る街や城などのマップやキャラクターの性格の変化が楽しく、プレイヤー自らの手によって歴史を変えていっているのだと思わせる仕掛けが上手く施されているのですが、今回はそういったものは皆無で、マップもほとんど使いまわしでキャラクターも次から次へと変えては都合よく殺して進んでいくので繋がりが感じられにくかったと思います。

ドラクエだけに限らず、『バックトゥザフューチャー』や『バタフライエフェクト』『シュタインズゲート』にしても主人公の動ける範囲や人間関係は非常に狭く、その時間の縦軸の中でのディテールの変化でドラマを見せていくのに対し、バージョン4の世界は横軸の世界を広げてしまうことで縦軸が見えにくくなっています。

何をしたかったのか謎です。

 

聖守護者第3弾 ジェルザーク

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前回と同様、やっていません。

ベルト問題もありますが、今まで使いどころのないと思われていたコインボスのアクセサリーが必要なので断念。

報酬が今までと同様の傘アイテム(羽根)なので、やっている人が 羽根を付けて街を闊歩していても、やってない人間からしたら見分けがつきません。常闇から聖守護者になってから称号の価値もほとんどなくなってしまったので完全にバトルが好きな人の趣味といった感じ。やってない私のような人間から見ても、もうちょっと良い報酬にした方が良いのではないかと危惧してしまいます。

聖守護者に関してはネット上の盛り上がりで比較すると前回のスコルパイドがピークだったのではないでしょうか。

 

第2回隠れスライムフェスティバル

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バージョン3はほとんど休止していたので初めてプレイしましたが、とても面白かったです。調べてみると前回からかなり修正されたようで遊びやすくなっているとのこと。ドルボレースと同様、報酬は一度受け取ってしまうとその後いくらやっても福引券くらいしか貰えないのですが、単純にゲームとして面白かったです。

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カミハルムイのマップ上で隠れているスライムを見つけていくのですが、画面の上に表示されたお題をクリアしていくことでポイントがガンガン増えていくのが快感。

ランキングには4人一組のチームで得たポイントが反映されるのですが、フレンドと組んで高得点を狙うのも楽しかったし、オートマッチングでいろんな人と組むのも楽しかったです。

4.5前期のコンテンツにはこれ以外にも「レモンスライムクイズ」や「ファラオの隠し財宝」など、既存のものをマイナーチェンジしたコンテンツが幾つかあったのですが、どれも盛り上がりませんでした。

大きくまとめると4.5前期はジェルザーク以外なにもありません。私のように休止期間が長いと未経験のコンテンツもそこそこ楽しめたわけですが、バージョン3をがっつりと遊んでいた人には目新しいものがなく退屈だったのかもしれません。

 

外部でのゴタゴタ

様々な事件が起こるたびに標的にされる「ゲーム」ですが、最近の事件ではそのゲームの特定のジャンルやタイトルまでが標的にされます。特に6月に起きた元農林水産事務次官による長男刺殺事件は被害者がドラクエ10プレイヤーということで注目を集めました。
miyabi-game.hatenablog.com

 詳しくはこちらの記事で書きましたが、悪意のある人によってドラクエ10のイメージダウンを促す記事が多く作られました。

被害者がゲームプレイ中に亡くなったのでゲーム内にキャラクターがしばらく存在しており、他のプレイヤー達が被害者のキャラに蘇生呪文であるザオラルを唱えるという現象が「ザオラル祭り」としてネット上に拡散されました。

この現象も結局は「不謹慎」というくくりで拡散されてオンラインゲームに対するネガティブな印象を広く植え付けてしまいました。

事件の被害者はドラクエ10の世界に居場所を見つけて半ば引きこもりのような状態にあったわけで、被害者と似た環境の人やフレンドがその場に集まっていたということもあったので単純に「不謹慎」と捉えるのは脊髄反射すぎるとは思うのですが、実際に面白半分で来ていた人も多かったのは事実。

しかしこの事象を「民度」というキーワードを使ってネットに溢れる他の不謹慎な連中と一緒くたにするのは違うのではないかと。あくまでもゲーム内の事ですからね。

これは今後も慎重に考えないといけない事案だと思います。

 

もうひとつ個人的に印象深かったのが、いわゆるドレア勢と呼ばれるTwitterでの繋がりによって成り立っている一部のグループ内部に起きた亀裂。普段はゲーム内の集会で仲良くしていたグループの中心人物的な人が鍵垢で参加者の悪口を言っていたことが暴露されました。
miyabi-game.hatenablog.com

1年前に当ブログでフィクションとしてドレア勢の事は記事にしたのですが、この記事の登場人物のモデルになったプレイヤーが関わっていて、しかも私が考えたシナリオのような展開が現実に起こっていて驚きました。

1年前にドレア勢やバトル勢について色々調べたのでこのような事は頻繁に起こっているのは知っていたし、もっと言えばTwitterをやっていない人の間でも悪評を耳にします。そもそもTwitter勢自体が監視対象になっていたりするわけですが、今後も似たような事件が表面化していくことでしょう。

 

問題を起こす人の特徴の一つとして、Twitterで現金やゲーム内通貨などのプレゼント企画をRTしていることが挙げられます。特にドラクエ10のゴールドやアイテムのプレゼントはRMT資金洗浄の可能性が高いので関わらないのが普通です。リテラシーの低い人間が二次被害などに遭うのは当然の結果と言えるでしょう。

近日公開される「マイタウン」という新しい住宅村の売値が2億ゴールドという発表を受けて人気ブログ「まんまる堂」の管理人が募金を募ったのが批判されたのも、ゲーム初心者向けブログを書いていた人間のリテラシーの低さが問題視された事案だったのかと思います。

 

個人的にはいわゆるネット上の有名プレイヤーとは現在全く関わりがない状態でプレイしていて、フレンドの多くも普通の一般人なので全く支障がないのですが、こういった一部のプレイヤーによってゲームのイメージが曲解されるのも致し方ないのではと感じています。明らかにプレイヤー人口は減っているし、コンテンツの量や質も落ちていると思います。バージョン5は果たしてどうなるのか?…って、それよりも4.5後期があるんですよね。

 

https://twitter.com/miyabi_game01