プク助
「あ…あの…仕事の依頼の方ですか?」
???
「はぁはぁ…すみません…何か飲み物を…カフェイン入ってないやつで…」
みやび
「プク助、お客様にお水を」
プク助
「は、はいっ!」
プク助「どうぞ」
???
「ぷはあ~生き返った~。ありがとうございます!」
みやび
「ではさっそく依頼の話をしましょうか」
???
「いえ、今日は依頼じゃなくて」
プク助
「え?」
???
「私のこの格好を見て誰だかわかりませんか!?」
みやび
「いやちょっとそういうクイズには答えたくないんですけど」
プク助
「なんかのコスプレですか?」
???
「違いますよ!俺だよ俺!スコルパイドだよ!!!」
プク助
「え?スコルパイドってあの新しい聖守護者のボス?」
スコルパイド
「そうですよ!あなたたち全然来てくれてないでしょ!」
みやび
「いや、行きたいんだけど装備がなくて。ゼルメア行っても全然出ないし」
スコルパイド
「そう!そういう人が多いんですよ!だからこうしてこちらから出向いたっていうことなの!」
プク助
「いやでも見た目がなんか絵で見たのと違うような…」
スコルパイド
「いやいやいやwあのまんまの格好で街を歩いてごらんなさいよ。パニックだよ!だからこうして人間の姿で来たんでしょうが。そのために今さっきネルゲル倒してきたんだから」
みやび
「もうわかったから帰れよ」
スコルパイド
「いや、あのね、君たち倒したくないの?せっかくの新しいボスだよ?」
みやび
「倒したいけど装備がないんだって」
スコルパイド
「だからね、そういう人のためにこうしてわざわざ来たんですよ。人間になった私は強さⅠの10分の1の強さだから。これはその私とすぐそこの空き地とかで手軽に戦える出張サービスなんですよ!」
みやび
「デリバリースコルパイドってこと?」
スコルパイド
「いやまぁそこはうちの店ではデリスコって呼んでるんで、そちらでもそう呼んでいいすよ」
プク助
「あの…それって僕でも参加できるんですか?装備とか全然よわいんですけど」
スコルパイド
「はいはい、ぼっちゃんのようなサブキャラでも参加できるのがうちの売りなんで安心してくださいよ」
プク助
「やったー!所長、せっかく本物のスコルパイドさんが来てくれたんだから戦わせてもらいましょうよ!」
みやび
「確かに練習したい気持ちはあるけども」
スコルパイド
「よし!決まった!それでは早速外で戦いましょう!」
ジュレットの町
スコルパイド
「まずはそこからアイテムを使って聖護の結界に入りましょう」
プク助
「アイテム…なんか使うんですか?」
みやび
「聖守護者だから前と一緒の破魔石でいいだろ、たぶん」
スコルパイド
「さすがみやびさん!正解です!」
プク助
「破魔石を…」
みやび
「みやびはフワフワわたあめを食べた」
スコルパイド
「さすがみやびさん!しっかりと予習済みですか!所長を務めるだけありますね!よっ!」
みやび
「そうかなw」
プク助
「プク助はフワフワわたあめを…」
スコルパイド
「早く、石」
プク助
「はい…」
みやび・プク助「みやびとプク助は破魔石を捧げた」
プク助
「あの…その恰好は…」
スコルパイド
「私、戦闘中はずっとこういう感じなんで。サソリなんで。毒あるんで」
みやび
「そういえば私達の職業は?」
スコルパイド
「そうですね、みやびさんが爪装備のまもの使い、プク助君が杖装備の賢者で。あとの2人はまも道で、その存在しない2人はこちらでシミュレーションして動かすんで大丈夫ですよ」
みやび
「占い師もいいって聞いたけど」
スコルパイド
「占い師?あ~、まあ初日に強さⅢ倒した奴らはいいんだけど、あいつら基本的に屁理屈ばっかこねくりまわして結果出せないゴミばっかだから無視していいっすよ」
プク助
「うわぁ…」
みやび
「言葉の毒が強すぎるだろ」
スコルパイド
「それでは、準備はよろしいですか!?」
プク助
「なんか緊張してきた…」
スコルパイド
「特技・呪文・アイテムを使うときは口頭ではっきり言ってくださいね!」
スコルパイド「では!実戦です!!!」
つづく
(C)2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.(C)SUGIYAMA KOBO(P)SUGIYAMA KOBO