『巨影都市』
2017年10月19日
今回は『巨影都市』についての感想です。
開発がグランゼーラ、発売元がバンダイナムコですね。
グランゼーラはもともとアイレムでゲームを作っていた人たちの会社ですから『巨影都市』も『絶体絶命都市』のシリーズなのではないかとファンなら思うところですが「絶体絶命都市オフィシャルウェブサイト」のQ&Aでは「新規のサバイバルアクションゲームであり絶体絶命都市とは別」との回答が載せられています。
紛うことなきアイレムゲー
テイスト的には完全に『絶体絶命都市』でした。
こちらの記事で登場人物たちを紹介しているのを見てもらえばわかりやすいですが、『絶体絶命都市』のキャラたちが多く登場していますし、初回購入特典には『絶体絶命都市』の1&2の主人公たちのコスチューム が付いてきます。
確かに独立したゲームとして楽しむことはできますが、『絶体絶命都市』のファンならより楽しめる内容になっています。
「巨影」とは?
『絶体絶命都市』は震災をテーマにしたゲームでしたが今回は「巨影」と呼ばれる者たちによって破壊される街で生きのびるという内容になっています。
ここに出てくる「巨影」は、ウルトラマンやゴジラなどの特撮作品やヱヴァンゲリヲンやパトレイバーといったアニメ作品に登場する巨大な生物・メカなどです。
バンダイナムコの持つこれらの豪華な巨影達をグランゼーラがどう料理するかが見所でもあるし、特撮やアニメのファンにとっても自分の好きな巨影達を一般人の視点で見ることができるのは嬉しいですよね。
質感のクオリティは巨影によってまちまちですが重量感の表現はとてもよくできていて、原作では体験できないような迫力を与えてくれます。
これはPS2では実現できなかった表現でしょう。
『絶体絶命都市』との世界観の違い
『絶体絶命都市』では震災から避難している人たちを描いているのでリアリティのある重たい話も展開できるのですが、今回は街に突然ウルトラマンと怪獣が現れて戦闘を始めるといった環境なのでストーリー自体もおなじみの陰謀的なものもありつつSFファンタジーな世界観になっています。
パトレイバー以外の巨影達はこのゲームの世界に初めて登場したという設定なのでいわゆる地球防衛軍的な組織も存在していないし、逃げ遅れた街の人たちもそのまま働き続けている人も結構いたりしてなかなかカオスな状況です。
「ウルトラマンと怪獣との戦闘に一度でいいから巻き込まれたい!」といった願望を満たしてくれるゲームなのでそんなカオスな感じも存分に楽しめます。
神ゲーかよ。
勢いあまって4枚もスクショを貼ってしまいました。
しかしもう、最高です。
このゲームは先ほど書いた通り「巨影を下から見上げてみたい」「巨影の被害に遭ってみたい」という特撮・アニメファンの欲望を実現した作品で、それに加えてかつてのアイレムゲーと呼ばれているようなバカゲー要素(ふざけた選択肢・コスチューム)をふんだんに盛り込んだゲームになっています。
アクションとしては基本「死に覚えゲー」ではありますが難易度は高くないので誰でも楽しめます。
私のような特撮も『絶体絶命都市』も好きな人間からしたら神ゲー以外の何物でもないんですよ。
ただ・・・
ちゃんとして!
発売日にアップデートがあったのですが容量が15GB近くあって、これはほぼ本編と同じサイズです。
当日にネットで検索していたらバグ報告が結構ありました。
私は初日に何故かアップデートがエラーでインストールできずにそのまま遊んでいたのですが、翌日にアップデートに成功した後と比較してもバグはありましたし、動作のもっさり感も何も改善されていませんでした。何かもっと致命的なバグがあったのでしょうか。
その後もステージ14をクリアするとエラーでゲームが強制終了してしまい、何度やり直しても一向に先に進めなくなってしまいました。
ゲームをアンインストールして再度インストールし直したら正常にプレイできるようにはなったのですが、アップデートもまたインストールしなければならないのでかなりの時間を要しました。
それよりも致命的なことは、ゲーム内で手に入れたコスチュームがクリア後に引き継げないことです。
コスチュームは街などに落ちている「巨影コイン」を集めてステージクリア後に交換するシステムなのですが、最終ステージにもコインが落ちているにもかかわらず引継ぎできないのは明らかにおかしい、バグなんじゃないか?とファン達の頭を悩ませました。
発売から10日を過ぎるころに「引継ぎ要素追加のアップデート」を予定しているというアナウンスが公式から発表されましたが、その発表から2週間経った現在まだアップデートは来ていません。
・・・・・
惜しい・・・
本当に画期的なゲームで内容もおもしろいのにネガティブな話題が多くてとても悲しいです。実際やる価値のあるゲームだと言えますしプレイしてみるとあまり気にならないことでも叩くネタとしては十分すぎるものばかりですよね・・・。
さすがにファンの私でも9000円出してまで人に薦めるのは気が引けます。
安くなったらやってみて下さい。
ゲームとしては本当におもしろいので。
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