みやび通信

好きなゲームについて色々書いていきます。たま~に攻略記事あり。

絶対絶命都市(PS2)

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絶体絶命都市

    アイレムソフトウェアエンジニアリング

    2002年4月25日

    PlayStation 2

 

現在『絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-』の発売が予定がされている『絶体絶命都市』シリーズの記念すべき一作目。

 

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説明書の中にあるキャラクターのイラスト。

桜坂消防隊』のキャラクターデザインをしている前納浩一さんのイラストだとすっと思っていましたが違うみたいですね。

キャラクターデザインのクレジットには「YOSHIO HATAKENAKA」「KUMIKO HANA」と記載されていました。

 

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「絶体絶命携帯ペットホルダー」のプレゼントも。

 

 

 

大震災後の都市を舞台にしたゲーム 

それまでも消防士になって火災を消す『ザ・ファイヤーメン』や、沈没する大型客船から脱出する『セプテントリオン』などの災害パニックもののゲームはいくつかありましたが大震災ではそれらがすべて襲ってきます。

 

それに加えてこのゲームでは余震やそれによる津波や地面の液状化現象もおきるし、救助活動や避難キャンプでの人間不信まで描いていて、一作目にして震災で起こるありとあらゆるものを取り入れているという印象です。

 

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震災をただのアクションゲームに終わらせずに、心理描写にこだわりを持っているところが『絶体絶命都市』というゲームの存在意義を高めているのではないでしょうか。

 

実際プレイしてみるとキャラの動きがもっさりしていたり街に人が全然いなかったりと、ゲームとしてもドラマのリアリティとしても欠点はたくさんある作品だとは思うのですが、震災で崩れる鬼気迫る街の描写や道に何か落ちていると思って近づいて見てみると死体が転がっていたりなど、こだわっているポイントが外していないのでゲームクリアまで引き込む力は十分にあります。

 

 

不謹慎さと「笑い」 

後に続くシリーズでは「ふざけた衣装や選択肢」などが増えていきバカゲー的な扱いもされていくのですが、その一方でPS3で発売が予定されていたナンバリングの『絶体絶命都市』が発売中止になると「3.11の影響ではないか」などと噂されました(実際は開発が間に合わなかっただけ)。

 

ゲーム関係者のインタビューを読むと「コワくて他のゲーム会社は真似しないジャンル」だと言っている通り、震災は扱うのにはとてもナイーブな題材のはずです。

 

絶体絶命都市』のシリーズはストーリーの設定として「陰謀による人工的な地震」というようなものがいつもあって、「あくまでフィクション」というスタンスでうまくかわしているように見えます。

しかし実際の震災で起こりえるリアルをきちんと描くことが出来なくなったらプレイヤーに大きな不快感を与えかねません。

しかしそこらへんはスタッフの中に実際に震災の被害に遭われた方がいたり、このゲームの指揮を執っている九条一馬さんの発言などを見ている限りは誰でも安心して遊べるものになっているかと思います。

 

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一作目の今作でも後のシリーズでおなじみになる「ふざけた要素」の片鱗はあります。ありえないくらい空気の読めない発言も選択することができるし、行く先々で拾った服やアクセサリーで面白い組み合わせを見つけてシリアスなドラマ部分に突入することもできます。

あくまでもそれはプレイヤーが選ぶことなので、普通の格好をして真面目な選択肢だけを選んで最後までプレイすることも可能です。

 

 

でも、やるんだよ!!

 

 

震災の中という死と隣り合わせの緊張感。

それをぶっ壊して笑いたいというプレイヤーの願望。

笑いが「緊張と緩和」の産物ならば、これほど整った舞台もないはずです。

もちろんその舞台を整えるためにはリアリティのある演出と知識が必要とされます。もしも開発者側で震災を茶化すような演出があれば袋叩きにあうでしょう。

そこをクリアしてるからこのゲームはちゃんと「笑い」が成立しているんです。

 

他のゲームでもいわゆる「おもしろいコスチューム」は存在しているんですが、舞台が整っていない中での「おもしろいコスチューム」はうすら寒いです。

東急ハンズで買った着ぐるみを着れば笑いが取れると思っている大学生のようで痛々しさしか感じません。

しかし『絶体絶命都市』の世界の中ではサングラスをしているだけで爆笑できることがあるのです。

このゲームはギャグのセンスが高いと思います。

この一作目はまだそういった要素が少なく、後の作品を経験した後では物足りなく感じるかもしれません。

 

もしも不謹慎だと思われる方なら、真面目な衣装で真面目な選択肢を選べばいいかと思います。でもこのゲームからギャグの要素を抜いたらとっくにシリーズは終わっているでしょう。そのくらい『絶体絶命都市』の魅力の大部分を占めている要素なのです。

 

 

廃墟の美しさ 

ラストオブアス』というゲームでは廃墟となって雑草が生い茂る無人の病院の中庭をキリンの親子が悠然と歩くというシーンがあって、とても感動的でした。

 

この『絶体絶命都市』も「無人の破壊された大都市を見て回る」楽しみがあります。実際に自分が震災に遭ったらそんな悠長な行動は出来ませんしそんな気分にもならないかと思うので、そこはゲームならではの楽しみ方ですよね。

 

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崩壊する街。

点滅する赤信号。

突然降る雨。

 

これもまた不謹慎なのかもしれないけど、どうしても「美しい」と思ってしまいます。

 

 

ノーヒントの死にゲー 

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上の写真はハンガーを使ってロープを渡っているのですが、ヒントみたいなものはありませんでした。

しかしそもそも手に入るアイテムが少ないのでよく考えればわかります。

 

初見殺しはハンパなくて、とりあえず一回死んでみて攻略を探るタイプのゲームではあります。

一周クリアするのに大体4~5時間くらいなのですが、分岐があるので最低2週はプレイしてみてほしいです。ロケーションも変わるので。

 

とくに私が好きなのは比嘉夏海のルートで、遊園地や住宅街を通るのですが本当に怖いです。

 

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後のいろんなシリーズでもゲスト出演している比嘉夏海ですが、最初の出会いから何かに挟まれています(笑)。

 

 

絶体絶命都市』は現在PS3アーカイブスにて1000円で遊べるようです。

  今遊んでも十分におもしろいですよ!!

 

 

 

 

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