みやび通信

好きなゲームについて色々書いていきます。たま~に攻略記事あり。

祝姫 -祀-(PS4)

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『祝姫 -祀-』

 日本一ソフトウェア

 2017年9月7日

 PlayStation 4/PlayStation Vita

 

『祝姫 -祀-』は『ひぐらしのなく頃に』の竜騎士07さんの脚本による18歳以上を対象にしたホラーアドベンチャーです。

竜騎士07さんのこれまでの作品に触れたことのある方ならわかると思いますが、ゲームといっても選択肢などはなく、ただストーリーを読み進めていくだけのものです。

 

【注意】以下、大まかなストーリーのネタバレがあります。

 

 

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今から1000年前、山の鹿を狩りすぎてしまった村に鹿の呪いが灰となり降り注ぎます。

 

このままでは村は作物も育たなくなりいずれ全滅してしまうということで、たまたま村を訪れていた呪術師の女の子(真ん中)に呪いの灰を封じ込めます。

 

灰を体内に宿した人間は呪いによって寿命が短くなるのですが、生きているうちに子供を産み呪いの灰を継承させなければなりません。

 

一方、その呪術師の女の子とイイ感じになっていた村の若者(左)は彼女を助けようと奮闘しますが力及ばず。

自分の代では無理でも呪いを打ち破る煤払(すすはら)流神前武を継承させていくことでいずれ呪いを解くことを心に誓います。

 

呪いを体内に封じられた一族は子孫に呪いを継承させていきますが、その度に呪いの力は強まっていき1000年後に限界を迎えます。

 

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そして1000年後の現代。

呪いを体内に宿す子孫の少女たちが全員揃った学校の部活に主人公の煤払涼(すずむ)君が転校して入ってきます。

 

大まかなストーリーはこんな感じで、あとはこの少女たちが呪い(霊障)に悩まされる様子を個々に描き、煤原君がそれを一つずつ煤原流神前武術(パンチ)で打ち砕いていくというものです。

 

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この、少女たちの呪いを描くパート。これがなかなか辛いです。

 

少女たちはそれぞれコンプレックスやトラウマ、家庭の事情などの問題を抱えていて、呪いはそこに付け込んだ悪夢としてたびたび描かれます。

 

 

過剰なエロとグロ

 

過剰かどうかは個人差があると思うのですが、ホラー映画好きでそこそこ耐性のある私でも不快に感じる描写が多いというのは一応書いておきます。

 

呪いを不条理なものとして描くことには何の問題もないと思います。

ホラーでは理不尽で回避できない恐怖はたびたび描かれています。

ですがキーワードとして『呪怨』なら場所、『リング』ならビデオテープなど、呪われる側の人間の日常の中にある恐怖も同時に描いていますよね。

 

『祝姫』にはそれがなく、「この少女の先祖が悪いことをして今年で1000年目なので彼女にとてもひどいことが起こります。さあどうぞ」ってな具合で延々と少女たちがいたぶられる描写を見せられ、それがまたしつこくて長いので読んでいてとても疲れます。

 

グロも単純に「痛い系」のものが多いです。

ある少女は悪夢の中でチェスのようなものをさせられているのですが、持ち駒を増やすためには自分の体のパーツと取り換えてもらう必要があります。

次は右腕、その次は右目というふうに次々と切断していくたびに少女の悲痛な叫びが延々と続きます。

 

ひぐらしのなく頃に』でも拷問部屋で爪をはがされる少女の描写がありましたが、そこには確かに村社会でのルールや加害者側の心理などが細かく描かれていて必然性の高い表現だったと思うのです。

 

ですが『祝姫』のグロは本当に「見せられているだけ」な感じしか受け取ることができず、非常に残念でした。

 

エロも、女の子のお腹の中に手を突っ込んで内臓をコリコリして「気持ぢぃい゛い゛い゛!!」みたいなしょうもないやつです。

 

 

誰向けなのか

 

このゲームは2016年1月29日にPC版がDMM独占販売されています。

DMMのPCゲームはエロゲ主流だと思うのですが、『祝姫』は全く売れなかったと後で知りました。

結構エロゲっぽい表現が多いのに、とくにエロシーンが今回のPS4版より多いってわけではないようですし不思議ですね。

 

私は竜騎士07さんのファンなのである程度覚悟はできていましたが、ホラーアドベンチャーというジャンルに釣られて買った方は辛いと思います。

 

ではこのゲームを楽しめる人はどういう人なのかというと、竜騎士07さんの全ての作品や発言も楽しめる、ファンの中でもかなりの上級者向けかと思います。

 

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ある少女のパートでは、子役時代に比べて劣化しただのなんだのと匿名掲示板に書かれすぎて心を病んでしまうアイドルの話。

最後に悪夢から解放された少女は「批判する人の意見なんて何の価値もないから応援してくれるファンだけを見て生きていこう」と言ってスマホからガラケーにします。

 

こういった作者のルサンチマンのような話を私は全然面白いと思わないのですが、上級者ならば楽しめることでしょう。

 

 

ラストの癒しと開放感

 

物語も終盤に入るとエロやグロも鳴りを潜めて鹿との心温まるストーリーが展開していきます。

ここらへんやっぱ竜騎士07さんうまいなぁと思わせる運びの展開なのですがエログロで疲弊してしまった脳には全く響きませんでした。

 

鹿とかもう、どうでもいいです。

 

設定についてはとやかく言いませんが、いろいろ盛り込んであるので考察などしたらおもしろいかもしれませんが、ツッコミどころも多いように思います。

 

そんなことよりも酷い残虐描写から解放された喜びが上回りました。

 

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クリア後は平和な日常が描かれて荒んだ心の五分の一くらい癒されます。

 

それまで暗かった女の子も生き生きしていてとってもかわいいですよ!!

 

 

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ですが追加シナリオで私の心が悲鳴を上げました。

ただただ痛くて、気持ちが悪い。もう限界です。

 

そして竜騎士07さんのホラーは二度と買わないと心に誓ったのでした。

 

 

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