1991年に出版されたシムシティの任天堂公式ガイドブックを見返してみてたら一枚の写真が目に止まりました。
サルの絵が描かれているのですが、この絵を構成しているものの中には家や工場などがあり人々が暮らしています。
ゲームで遊びながらプレイヤーの想像力を生かした遊び方ができるって、なんだかマインクラフトに似てますよね。
30年近く前の子供たちと今の子供たちが家庭用ゲーム機で似たような遊びをしていると思うと嬉しいですね😊
マインクラフトはいわゆるサンドボックス型のゲームといわれていますが、サンドボックスゲームの代表格であるシムピープルというゲームをご存知でしょうか?
シムシティとシムピープル、この2つの大傑作ゲームを作った人物こそ今回紹介したいウィル・ライトさんです。
ウィル・ライトさんは1960年生まれのゲームクリエイターです。
彼のデビュー作は1984年に発売されたバンゲリングベイという作品で、ファミコンにも移植されて大ヒットしました。
バンゲリングベイはシューティングゲームなのですが、敵の機体に気を取られていると敵の工場が成長して新たに開発された強い敵機が発生するという、敵側に成長要素をもたせた画期的なゲームでした。
バンゲリングベイのヒット後にはなかなか新作の開発が難航していたようです。
そんな時期、ライト氏がバンゲリングベイのマップをいじっている時に「プレイヤーがこのマップ上の都市を発展させていく」という逆転の発想から生まれたのが1989年に発売された大傑作ゲームのシムシティです。
天才ですね!
その後もライト氏はシムシティのアイデアを生かしたシムアースやシムアントなどのゲームを発表していきます。
そんなライト氏に1991年に火事で家が燃えてしまうという悲劇が起こります。
新たな住居に家具を買って配置を考えている時にシムピープルの発想が生まれたというのが凄いです。
シムピープルというゲームは家具を配置するだけのゲームではないんですよ。
ちゃんとゲームの中の人達(シム)が細かい欲求やストレスを抱えて生活していて、ボヤが出れば大騒ぎするし放っておくと家が全焼します!
常に自分の前作のゲームから発想を発展させて、自分に起きた火事ですらゲームの要素に加えてしまうライト氏。
デビュー作のバンゲリングベイからシムピープルまで見事に一貫した作家性。
コンピューターゲームの進化に発想が完全に追いついて行ってる、っていうか追い越してますよね。彼がゲームの世界に与えた影響は計り知れないですね。
ウィル・ライトさんは2009年にゲーム業界からは引退してしまいましたが、彼の作ったシムシティやシムピープル(シムズシリーズ)は新作も出続けていて現在でも様々な機種で遊ぶことができますよ。
未体験の方は是非一度触れてみて下さい!!
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